Photo: TECHBLITZ
Swiftypeは、効率的なサイト内検索サービスを提供するスタートアップ。サイト内の膨大な情報の中から、ユーザーのほしい情報を的確に検索結果に反映させられるサービスだ。同社はY Combinator出身で、Andreessen Horowitz、NEA、Kleiner Perkinsなど錚々たるVCから資金を調達している。今回はCEOのMatt Riley氏にサービス概要、起業の経緯、今後のビジョンなどを聞いた。

Matt Riley
Swiftype
Co-Founder
2008年、テキサス大学卒。 オンラインメディア「Scribd」のソフトウェアエンジニアを経て、2012年1月にSwiftypeを設立。

サイト内検索をカスタマイズする

―事業内容を教えてください。

 サイト内検索の質を改善するSaasサービス「Swiftype」を提供しています。誰でも無料で導入でき、簡単にサイト内検索の精度を高めることができるサービスです。皆さん、eコマースサイトで、欲しい物を検索したら、全く見当違いな商品が検索で出てきて買うのをあきらめてしまった、という経験はないでしょうか?「Swiftype」は、こういったネガティブなユーザーエクスペリエンスを解決するサービスなのです。

―どのようにしてサイト内検索を改善するのですか?

 人気の検索ワードやよく見られている商品などのデータを収集して、サイト内検索の結果を自分たちでカスタマイズすることができます。たとえば、ニュースサイトやeコマースサイトで、ユーザーが見たいであろうコンテンツや人気商品を検索結果の上位に出したり、逆に古い情報などは検索で引っかからないように簡単に操作することができます。

「TechCrunch」に導入された理由

―「TechCrunch」(全米最大手のテック系ニュースサイト)も御社のサービスを導入していますね。

 「TechCrunch」は、もともと自社独自のサイト内検索をつくろうとしていました。しかし、あまりに記事のコンテンツが多すぎて、読者が読みたい記事を簡単に探すことができなかったです。そこで「Swiftype」によってリアルタイムでデータを収集・分析し、検索結果をカスタマイズすることで、最新記事や過去の関連記事を、簡単に読者が見つけられるようにしました。その結果、「TechCrunch」は読者のサイト内の滞在時間を劇的に改善することができたのです。

―料金体系と言語対応について教えてください。

 基本的な機能は、無料で提供しています。プレミアム機能はコンテンツ量に応じて月額20ドルから数千ドルの料金で提供しています。また検索ワードはどの言語にも対応していますが、サイト運営者向けの管理画面は英語表記になります。現在、50万ものサイトに導入されており、有料では1000アカウント程度です。

自分たちが買いたいものを作る

―起業の経緯を教えてください。

 もともと私と共同創業者のQuin Hoxieは、サンフランシスコ市内のスタートアップでエンジニアとして一緒に働いていました。私たちはその会社のサイト内検索の開発に携わっていたのですが、それを作るのに数か月もの時間を要し、ユーザーにより良い検索結果を提供するのがとても難しいと身をもって知りました。そして同時に気づいたのです。質の高いサイト内検索サービスを提供している会社がないことに。私たちは自分たちと同じように困っているサイト運営者の役に立てるのではないかと思い、二人で会社を始めることにしました。自分たちが買いたいと思うものは、きっと他の人にも売れるだろうと思ったからです。

プロダクトにフォーカスする

―御社はY Combinator出身ですが、そこで学んだことは?

 2つありますね。1つ目は、とにかく「良いプロダクトを作ること」にフォーカスするということ。アーリーステージのスタートアップにおいてはこれが一番大切です。Y Combinatorでは、より良いプロダクトを作るためのアドバイスをたくさんしてもらいました。

 そして2つ目に、「スタートアップ経営のイロハ」を学びました。スタートアップは日々、問題に直面します。Y Combinatorには、様々な問題解決をサポートする環境が整っていました。例えば、資金調達の仕方だったり、優秀な人材の採用方法だったり、そういったこともしっかりとサポートしてくれるので、プロダクト作りに集中できました。

順調に資金調達できた理由

―資金調達についてお聞きします。これまで2,200万ドルを調達しましたね。順調に資金調達が進んでいる要因は何でしょうか?

 まずプロダクトをしっかりと作って、それを投資家にデモでちゃんと見せることができたこと。それから、私たち自身がプロダクトの技術的な部分をしっかりと説明ができたたこと。そして最後に、「検索」というマーケットがとても大きかったことも要因の一つだったと思います。

―今後のアジア展開についての構想を教えてください。

 まずは自分たちのサーバーをアジア圏に置いていきたいですね。シンガポールにはすでにあります。今後は、日本や香港、中国などに展開していく予定です。

―現地のパートナーと組む可能性はありますか?

 もちろんです。対応言語はもちろんのこと、検索の仕方にも国によって違いがあります。言語処理の技術的なパートナーやマーケティングのパートナーと組めれば良いですね。

―将来のビジョンは?

 ユーザーがより良い検索体験を得られるように、今後もサービスを改善し続けていきます。デバイス、言語問わず、検索における全てを私たちの手で改善していきたいですね。



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