Image: martinho Smart/Shutterstock.com
近年、オープンイノベーションの場所として注目されることが多い東南アジア。スタートアップの領域では「Grab」「GO-JEK」などのユニコーンも誕生し始めた。今回、「TECHBLITZ」編集部ではそんな東南アジアのスタートアップに投資をするベンチャーキャピタルを紹介する。今回紹介するのは東南アジアにヘッドクォーターがあり、2019年10月1日から2020年3月21日の6ヶ月間に東南アジアのスタートアップに投資をしたアクティブなベンチャーキャピタルだ。(データ出典:PitchBook Data、2020年3月31日時点)

シリコンバレー式で東南アジアスタートアップの成長を加速「Golden Gate Ventures」


Image:Golden Gate Ventures

 シンガポールにヘッドクォーターを置くGolden Gate Venturesは2011年の設立以来、50以上の東南アジアスタートアップへ投資を行ってきた。創業者の3人は全員、シリコンバレー経験者であり、「シリコンバレー式」の投資術で東南アジアスタートアップの支援を行っている。投資先の選定には創設者のバックグラウンドや企業した理由を重視。また内部データを活用し、将来の投資分野を予測し投資先を発掘している。投資の主な分野はビジネスサービス、モバイル、E-CommerceやFinTechなどである。

東南アジア以外含む全ての投資:102
東南アジア内のみの過去6ヶ月の投資数:6
主な投資先:Carro、Carousell、Go-JEKなど
取材記事:【東南アジアVC】主役は起業家。「シリコンバレー式」で東南アジアスタートアップの成長を加速

【投資先スタートアップ紹介】
Carro
自動車売買のオンラインマーケットプレイス。自動車ローンやサブスクリプション型の自動車所有サービスも提供。
資金調達額:1億802万USドル
ヘッドクォーター:Singapore
URL:https://carro.sg/

シンガポール政府が設立したDeepTech特化VC「SG Innovate」


Image:SG Innovate

 SG Innovateは2016年にシンガポール政府により設立され、DeepTechに特化したベンチャーキャピタルだ。これまでシードやアーリーステージを中心に70以上の東南アジアスタートアップに投資を行っている。投資だけではなく、スタートアップのアクセラレーションプログラムやDeepTechを専門とする人材へのタレント育成ブログラムなどを提供している。

東南アジア以外含む全ての投資:96
東南アジア内のみの過去6ヶ月の投資数:7
主な投資先:Ai-DA、See-Modeなど

【投資先スタートアップ紹介】
See-Mode
数値流体力学、コンピュータービジョン、AIを利用し脳卒中の予測精度を高める。
資金調達額:100万USドル
ヘッドクォーター:Singapore
URL:https://www.see-mode.com/

マレーシアスタートアップを支援する「Nexea」


Image:Nexea

 Nexeaはマレーシアにあるベンチャーキャピタルで、マレーシアスタートアップを中心にこれまで20以上の東南アジアスタートアップを支援している。投資分野は消費者向けプロダクトやサービス・情報テクノロジー分野が中心である。これまでの投資先は24社と少ないものの、アクセラレーターやインキュベータープログラム、Google CloudなどがNexeaのパートナーとなりスタートアップには無料でパートナーのサービスを提供するなどスタートアップへのサポートが充実している。

東南アジア以外含む全ての投資:24
東南アジア内のみの過去6ヶ月の投資数:5
主な投資先:CommSights、Smartlyなど

【投資先スタートアップ紹介】
CommSights
AIアルゴリズムを用いた企業のPRやキャンペーンなどの分析、インサイトの提供。
資金調達額:-
ヘッドクォーター:Malaysia
URL:https://www.commsights.com/

東南アジアで随一の投資実績を誇る「Wavemaker Partners」


Image:Wavemaker Partners

 東南アジアでも随一の投資実績を誇るWavemaker Partners。2003年に設立され、現在まで約140の東南アジアスタートアップに投資し、支援を行ってきた。主にシード、アーリーステージのスタートアップに投資を行っている。主な投資領域はエンタープライズ、DeepTech、コンシューマー向けサービスである。

東南アジア以外含む全ての投資:438
東南アジア内のみの過去6ヶ月の投資数:5
主な投資先:CashShield、Saieswhale、Nugitなど
取材記事:東南アジアは“世界のイノベーションハブ”になる

【投資先スタートアップ紹介】
CashShield
AIとHFT技術を組み合わせてオンラインアカウントの乗っ取りを防ぐ不正管理ソリューションを提供。
資金調達額:2550万USドル
ヘッドクォーター:Singapore
URL:https://www.shield.com/

東南アジアVCの投資状況を知るには

 TECHBLITZでは紹介したベンチャーキャピタルを始めとする東南アジアのベンチャーキャピタルが投資をしている東南アジアスタートアップ50社を紹介する「South East Asia Startups 50」を提供しております。オープンイノベーションを進める際や商材発掘時の情報収集ツールの一つとして活用していただける内容となっております。ご希望される方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

※オープンイノベーション、デジタルトランスフォーメーション、商材発掘などスタートアップ連携に携わる事業会社、政府系機関(行政含む)、CVC、VC、メディアに限りお渡しさせて頂いております。サービスプロバイダー、コンサル、もしくは弊社と同業種の方へのお渡しはお断りさせて頂く場合があること、ご了承ください。




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