Image: Particle
IoTデバイスを開発するときに、製品そのものについての技術は持っていても、それをインターネットにつなぐ上では、様々なパーツを購入し、逐一契約して統合するための煩雑なプロセスに苦戦する企業は多いという。これをエンドツーエンドで手助けするのがParticleだ。Co-founder & CEOのZachary Supalla氏に話を聞いた。

IoTのためのエンドツーエンドソリューション

―まずどのようなサービスを提供しているのか教えてください。

 Particleは、IoTデバイスのためのエンドツーエンドのソリューションを目指すプラットフォームで、データベースの中のつなぎの役割を担っています。

Zachary Supalla
Particle
Co-founder & CEO
マッキンゼーを経て、Northwestern Universityで2011年にMEM、2012年に MBA(Kellogg School of Management)取得。2012年にParticle設立、CEOに就任。
 

―顧客のどのような問題を解決しようとしているのでしょうか。

 たとえばあなたがコンプレッサーを作る企業だとして、そのコンプレッサーが問題を起こしたら全ての顧客に影響するので、コンプレッサーを監視しておきたいと思いますよね。データを収集して、何が起こっているか、エラーが発生しそうかなどを把握したいというのが、IoTの一つの使い方だと思います。

 私たちの顧客にはこのような企業が多く、コンプレッサーの作り方は知っています。ITで何ができるかも多少分かっている企業が多いでしょう。すでに顧客データを集めたデーターベースを持っている企業も多いと思います。ただし、この間には、大量の技術が介在しています。データを機械からデータベースに移したり、ネットワークにアクセスするならそのセキュリティはどうなっているかだったり、様々な問題が生じるわけです。ここをParticleが提供して、企業の製品とデータベースをつなぐ統合された解決策をもたらし、製品が機能するように手助けしています。

IoT製品開発の74%は失敗している

―強みはどのような点にありますか。

 やはり統合した解決策を提供できるところですね。企業がIoT製品を作ろうとしたとき、その74%は失敗しているというデータがあります。IoTを成り立たせるための個々のパーツを手に入れることはそう難しくないのです。

 しかし、全て必要なパーツを購入して、ネットワークはここ、セキュリティはここと1社1社契約を結んでいき、10社と契約して3年かけて30人のエンジニアが関わって…とやっても、なおこれを全て繋いで機能させる必要性があります。私たちのエンジニアチームは他領域の経験者が集まっているので、これらを統合して提供できます。

成功は顧客のIoT製品が市場で成功してくれること

―ビジネスモデルを教えてください。

 必要なハードウェアは一度購入してもらい、そのあとはサブスクリプションモデルです。

―中長期的なゴールはどのように設定していますか。

 私たちにとっての成功は、顧客のIoT製品が市場で成功してくれることです。まずは中期的には個々の顧客を支援していくことに集中したいと思います。長期的には、こうした製品の成功が、更なるIoTの活用につながっていくといいと考えています。企業にとって、1つ目のIoT製品というのは、特定のニーズがあって作ることが多いように感じます。製品管理をしたいからとか、外からコントロールしたいとユーザーが言っているからという風に。でも1つ目を成功させると、さてこれが接続できたらなら、こんなこともできるかも、これもつなげてみたら?と発想が膨らんでいくと思うのです。ここを支援していけたらと思っています。

―海外や日本への展開についてどう考えているのかお聞かせください。

 現在国内:国外比率は6:4ですが、国際展開のための採用も増やそうとしているところです。非英語圏にも展開をはじめつつあります。高い評価を誇る製品を作っているドイツや日本はとても魅力的ですが、言語の問題などもあるので現地での展開を手助けしてくれるパートナーシップは歓迎です。



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