新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、日本の働き方も大きく変化してきている。リモートワークや時差出勤といった措置を取っている企業は多い。特にリモートワークを初めて経験する企業も多く、企業もそして、働く人も戸惑っているだろう。今回、TECHBLITZ編集部では過去の取材をもとにリモートワークをはじめ、業務を快適に行えるビジネスツールを紹介する。

目次

1. これがないと始まらない。ビジネスチャットツール「Slack
2. 最強ビデオ会議ツール「ZOOM
3. いつでもどこでも安全にデータを保存しアクセスできる「Box
4. チーム内の足並みをそろえる。ワークマネジメントプラットフォーム「Asana
5. 遠隔でも簡単に署名、契約が完了できる「DocuSign
6. 企業同士の資料のシェアも簡単に「DocSend
7. 会議の情報をシームレスに共有できる「Fireflies.ai

これがないと始まらない。ビジネスチャットツール「Slack」

 すでに広く知られている「Slack」はオンラインのビジネスチャットツール。簡単にチーム内のコミュニケーションやファイル等のやり取りが可能だ。チャンネルを複数作成することができるため、業務内容ごとにチャンネルを作成したり、雑談スレッドを利用してちょっとした出来事を共有したりとチーム内のコミュニケーションを図ることができる。また「Box」「Google Calendar」「Zoom」などのビジネスツールを連携させれば、他ツールの利用もシームレスに行える。
取材記事:世界に爆速で広まるビジネスチャット「Slack」の正体

設立年:2009年
Funding Status:IPO
URL:https://slack.com/intl/ja-jp/

最強ビデオ会議ツール「Zoom」

 こちらも有名なビデオ会議ツール「Zoom」。TECHBLITZ編集部でも以前、CEOのEric Yuan氏らのインタビューを掲載した。リモートワークではチーム内のオンラインミーティングが増え、顧客との商談もオンラインでという人も多いだろう。ビデオ会議ツールには「Skype」や「Cisco Webex」等がある中、「Zoom」が選ばれる理由は高い利便性だ。URLやダイアルインを付与さえすれば、アカウントを持っていない人でも会議に参加できる。スクリーンシェアも簡単にワンクリックで可能。また一度にミーティングに100人が参加でき、1000人以上が出席してもコネクションが切れにくく、クリアな音質、画質を保つことができる。
取材記事:【特集】競合ひしめくビデオ会議ツールでZoomが成功できたわけ

設立年:2011
Funding Status:IPO
URL:https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

いつでもどこでも安全にデータを保存しアクセスできる「Box」

 2005年の創業から10年目、わずか29歳でIPOさせたCEO Aaron Levie氏率いる「Box」。「Box」はきわめて安全性が高いセキュアな環境のもと、ユーザーはどこからでもクラウド上の情報にアクセスすることができる。リモートワークをしていても社内の必要なデータにすぐにしかも安全にアクセスができるのは大変魅力的だ。またkintoneといった日本発のアプリケーションや複合機と連携もしており、日本のビジネスマンにとっても大変使いやすくなっている。
取材記事:29歳で上場した“シリコンバレーの天才”が語る起業論

設立年:2005年
Funding Status:IPO
URL:https://www.box.com/ja-jp/home

チーム内の足並みをそろえる。ワークマネジメントプラットフォーム「Asana」

 「Asana」はチームでプロジェクトを進める際の進捗管理やタスク管理などが可能なプラットフォームでチームの生産性向上を図ることができる。リモートワークだとどうしても各々のタスクが見えづらく、タスク過多になっていないか、もしかしたらサボっているのでは?と疑ってしまうかもしれない。「Asana」のプラットフォームは誰が、いつまでに、何をやるのか、を見える化するため、常に進捗状況を把握することができる。もちろん、「Dropbox」「Slack」「Salesforce」といった他のビジネスツールとの連携も可能だ。
取材記事:チームで何をすべきか一目瞭然。ワークマネジメントプラットフォームAsana

設立年:2009年
Funding Status:Series E
URL:https://asana.com/ja

遠隔でも簡単に署名、契約が完了できる「DocuSign」

 「DocuSign」はいつでも、どこでも、どのデバイスからも書類の署名・送付・管理を可能にするクラウドサービスだ。これまで一般的だった書類の印刷・ファックス・スキャン・配達をする必要がなくなり、安全かつ効率的に業務を進められるようになる。リモートワーク時の社内承認のやりとりや社外との契約時の書類のサインも「DocuSign」さえあればオンラインで完結することができる。またSalesforceとの連携により営業契約文書の作成を自動で行うアプリケーションなども提供している。
取材記事:世界188カ国・8500万人が使う、電子署名サービス「DocuSign」

設立年:2003年
Funding Status:IPO
URL:https://www.docusign.jp/

企業同士の資料のシェアも簡単に「DocSend」

 「DocSend」は企業同士の資料共有プラットフォームだ。いまだに資料の共有をメール添付で行っている企業は多い。添付をするためにファイルを圧縮したり、上限に達したメールボックスの資料を削除する必要が出てくる。また送られた資料のファイルを開いたら、フォントが変わってしまったなどの経験がないだろうか。それらの問題を解決するのが「DocSend」だ。送りたい資料を「DocSend」のプラットフォーム上にアップし、そのURLを資料の送り先にシェアするだけで資料の送付は完了する。もちろん、パスコードやE-mail認証、NDAへのサインといった機能も追加できる。誰がURLを開いたのか、何回開かれたのか、どのページが一番見られているのかなどを把握することが可能で、営業にも役立つ。
取材記事:企業同士の資料共有をカンタンにするDocSend

設立年:2013年
Funding Status:Venture Round
URL:https://www.docsend.com/

会議の情報をシームレスに共有できる「Fireflies.ai」

 「Fireflies.ai」は1時間の会議で起きたことを5分でレビューすることができるAIアシスタントツールを提供している。「Zoom」など15以上のビデオ会議ツールをプラグインすることで、文字起こしをし、検索を可能にする。複数の会議を一つのプラットフォーム上に集めるため、どの会議で何が起きたのか、誰もが閲覧可能だ。また「どの会議で話したっけ?」と思った時に昔の議事録をスムーズに検索し、その会話までたどり着くことができる。現在は書き起こしは英語のみの対応ではあるが、プラットフォーム上に議事録をアップし、アーカイブ・検索することは可能だ。
取材記事:1時間の会議を5分でチェック。会議“後”を劇的に効率化させる AIアシスタントFireflies.ai

設立年:2016年
Funding Status:Seed
URL:https://fireflies.ai/



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