RapidAPIは、今では世界中のソフトウェア開発者100万人に利用されている。米フォーブス誌の「世界を変える30歳未満の30人」にも選ばれた、Founder & CEOのIddo Gino氏に話を聞いた。

ハッカソン参加者向けのオープンソースから生まれたアイディア

―RapidAPIの設立経緯について教えてください。

 私は大学時代に非営利団体Hacking GenerationYで活動していました。その一環で、米国、欧州、日本、香港、韓国、インドなど、世界50か国以上で、主に高校生や大学生を対象にしたハッカソンのイベントを開催し、そこでソフトウェアエンジニアの教育やソフトウェアエンジニアになるきっかけの支援をしていました。

 そこで気付いたのが、APIは開発者にとって、アプリの開発を早めたり、多くの機能を創り出したりするのを助ける、大変良いツールだということです。一方でAPIは、特に経験が浅く、使い方や注意すべき点を知らない開発者にとって、理解し組み入れるのが難しいのです。

Iddo Gino
RapidAPI
Founder & CEO
イスラエル・ハイファ出身。テクニオン工科大学在籍中に16歳でRapidAPIのアイデアを構想し2015年に設立、CEOに就任。
 

―それをどう事業化したのでしょうか。

 そこで私達は、GitHubにAPIのオープンソース「Awesome API」を公開し、そこに参加者にとって役立つと思われる良質なAPIや、抜粋コードやコード使用例を集めました。これが好評となり、それをきっかけに、APIは伸びており今後大きく牽引する、と予測しました。API関連製品を作ることには大きな見込みがあると考え、RapidAPIを創業しました。2016年からは拠点をシリコンバレーに移しました。

利用者は100万人以上

―興味深いですね。事業の概要を教えてください。

 当社はこの市場で最大であり、開発者を正しいAPIに導くのを助けています。扱っているAPIは1万種類以上で、テキストメッセージ、メールでのクレジットカード手続き、イメージ認識、ファイルストレージなど、何でもカバーしています。

 開発者は、当社のプラットフォームで自らのニーズに合ったAPIを見つけることができます。当社のサービスは今では世界中の開発者100万人以上に利用されています。

―国際的に事業展開もされているようですね。

 当社はサンフランシスコが拠点ですが、イスラエルのテルアビブにもエンジニアチームを置いており、日本にも事業組織を置いています。

 日本市場に関わり始めてから、大きな利益率が見込まれることに気付きました。また、日本で有名な楽天は日本の市場や顧客を熟知しており、当社が日本進出するうえで楽天と組んだことはプラスとなりました。

世界中の開発者をエンパワーメントしたい

―今後のビジョンについて教えてもらえますか。

 長期的なビジョンは、世界中の開発者をエンパワーメントすることです。開発者がソフトウェアの改良やユーザーエクスペリエンスの向上により多くの時間を投入できるように、当社は開発者と共同して、APIをよりアクセスしやすいようにします。



RELATED ARTICLES
売却したネット電話事業が「Google Voice」に ビジネス電話を知り尽くした男のAI戦略 Dialpad
売却したネット電話事業が「Google Voice」に ビジネス電話を知り尽くした男のAI戦略 Dialpad
売却したネット電話事業が「Google Voice」に ビジネス電話を知り尽くした男のAI戦略 Dialpadの詳細を見る
「欠陥」が生んだ糸の孔 夢の繊維技術の量産化を目指す岐阜大発FiberCraze
「欠陥」が生んだ糸の孔 夢の繊維技術の量産化を目指す岐阜大発FiberCraze
「欠陥」が生んだ糸の孔 夢の繊維技術の量産化を目指す岐阜大発FiberCrazeの詳細を見る
「船舶電動化は『我慢』じゃない、コスト削減の手段だ」 マースクや商船三井のCVCも出資するFleetzeroの論理
「船舶電動化は『我慢』じゃない、コスト削減の手段だ」 マースクや商船三井のCVCも出資するFleetzeroの論理
「船舶電動化は『我慢』じゃない、コスト削減の手段だ」 マースクや商船三井のCVCも出資するFleetzeroの論理の詳細を見る
Google生まれの「理想の通信」を実用化 人工衛星からビームをピンポイントで届ける凄い技術 Aalyria
Google生まれの「理想の通信」を実用化 人工衛星からビームをピンポイントで届ける凄い技術 Aalyria
Google生まれの「理想の通信」を実用化 人工衛星からビームをピンポイントで届ける凄い技術 Aalyriaの詳細を見る
インドネシアの交通課題、解決の糸口は「金融」だった Grabの公認を勝ち取った日本発スタートアップに迫る
インドネシアの交通課題、解決の糸口は「金融」だった Grabの公認を勝ち取った日本発スタートアップに迫る
インドネシアの交通課題、解決の糸口は「金融」だった Grabの公認を勝ち取った日本発スタートアップに迫るの詳細を見る
「業務をERPに合わせる」から「ERPが業務に合わせる」 へ Doss
「業務をERPに合わせる」から「ERPが業務に合わせる」 へ Doss
「業務をERPに合わせる」から「ERPが業務に合わせる」 へ Dossの詳細を見る

NEWSLETTER

TECHBLITZの情報を逃さずチェック!
ニュースレター登録で
「イノベーション創出のための本質的思考・戦略論・実践論」
を今すぐ入手!

Follow
事業開発・成長産業の調査業務を効率化
成長産業に特化したイノベーション情報プラットフォーム
BLITZ Portal
市場調査 必要な時に、必要な分だけ
1セットから購入できる市場調査リサーチセット
BLITZ Research

Copyright © 2026 Ishin Co., Ltd. All Rights Reserved.