地熱の冷暖房システム
―どのような製品を提供していますか。
私たちは住宅用の地熱による冷暖房システムを販売しています。冷暖房システムの設置、製品そのものが全てパッケージになっています。家主が自分たちでしないといけないことは何もありません。その住宅に合うようにデザインし、0から作ることができます。支払い方法も前払いすることも可能ですし、前払いせずに月額で払うこともできます。今後はメンテナンスサービスも提供する予定です。
―具体的にはどのように地熱を生かすのですか。
私たちの地熱冷暖房システムは、ヒートポンプを入れることで、エアコンや暖房炉の代替ができます。大きさも暖炉くらいで、もともと暖炉やボイラーがあった場所に設置可能です。温水を使って、部屋を暖めたり冷やしたりすることができます。ground loopsと呼んでいるプラスチックのパイプのようなものを庭に設置し、それと室内のヒートポンプをつなぎます。これにより、既にある熱を移動させることで冷暖房を可能にするので、COP(Coefficient Of Performance:動作係数)という指標で400%の高い効率を達成しています。
地球にやさしく、費用も削減
―地熱を使うことで、どのようなメリットがありますか
まず地球温暖化で排出ガス削減が求められています。アメリカでのグリーンハウスガス排出の大きな原因の一つは建物の冷暖房です。ですから、私たちは建造物や電気暖房器具を脱炭素化する必要があります。同時に、米国の家主たちは膨大なお金を暖房に欠けています。ヒートポンプに買えることで排出をなくすと同時に費用もかなり削減することができます。
独自のドリルやソフトウェアを開発
―競合他社はいるのでしょうか。
競合他社は多くはありません。多くの他社はとても小規模で10人程度のファミリービジネスとしてやっています。私たちの強みはテクノロジーを導入したことです。たとえば私たちは狭い場所でも掘ることができるよう独自のドリルを開発しましたし、ヒートポンプとそれを管理してより効率的に使うためのソフトウェアも開発しています。他社はそういったテクノロジーを持ってない場合が多いですし、価格も高く、顧客フレンドリーではないことが多いです。
インフラ系やリセーラーとのコラボレーションも
―日本市場への参入の可能性はありますか。
中期的にはまずはニューヨークでビジネスを拡大して、それを全米に広めること。日本にも将来的には関心はあります。エネルギー価格は上がっていますし、インフラ系企業やリセールをしてもらえる企業との連携はあり得ると思います。