このレポートからわかること
・2022年の米国のテック系スタートアップ動向
Tracxnとは
「Tracxn」スタートアップデータ分析を専門におこなう企業です。インド・バンガロールを拠点とし、350以上の技術分野の情報をデータベース化しています。
Image: Tracxn HP
米国テック 年間概況 2022
「米国テック 年間概況 2022」では、以下の内容をレポートとしてまとめています。
- Tracxnによる2022年の米国テックインサイト
- 2022年の米国テック動向(資金調達・投資家の動向・イグジット企業)
- 2022年にユニコーンになった131社の企業概要
Tracxnによる米国テックインサイト一部をご紹介
2022年に米国のテック系スタートアップエコシステムにおける資金調達額は大幅に減少しました。その理由のひとつは、インフレ率と金利の上昇による経済活動が鈍化で、その結果資本フローが鈍化しました。米国は、ロシアとウクライナの紛争から直接的に影響を受けていないものの、世界的な景気減速と不況への懸念が大きな要因になり、業種を超えて経済活動を鈍化させています。こうした状況から、投資家は大きな投資判断は状況が落ち着くまで控えるようになりました。企業はコスト削減と経営のスリム化を余儀なくされ、多くの大手企業では、従業員の戦略的解雇が最初に行われ、Facebook、Amazon、Salesforceなどの大手テック企業で、労働力の削減が行われ、スタートアップエコシステムにおいても同じシナリオが拡がっています。
2021年と比較して、1億ドル+ラウンドの数は44%減少しており、レイターステージにおける資金調達のほとんどは、定評があり継続的なイノベーションによって景気減速に対処できたスタートアップ企業によるものでした。Epic Games(ゲームパブリッシャー)が、シリーズFで20億ドルの資金を調達し、評価額が320億ドルに達し、これにより同社は、世界中のゲーム業界で最も評価が高いスタートアップとなりました。またSpaceXは、2022年だけで複数の資金調達ラウンドを行い、合計36億ドルを調達し、宇宙テック分野における総資金調達額の69%を占め、同社は世界規模で最も価値のある宇宙テック企業となりました。
2022年に米国のテクノロジー系市場で、131社のユニコーン企業が誕生し、2021年の298社から56%減少しました。1月はユニコーン誕生数が最多の27社だった一方で、11月は0社となり、ブロックチェーン分野ではユニコーン企業が16社誕生し、ユニコーン企業全体の12%を占めました。
「米国テック 年間概況 2022」は、日本企業がイノベーションを進める際の指針・情報収集ツールの一つとして活用していただける内容となっております。
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