※レポート本誌は、2024年6月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。
ジャンシン（匠新）とは
Image: ジャンシン（匠新）HP
2015年に上海で立ち上げられた、日系事業会社向けに日中オープンイノベーション共創を推進するアクセラレーターです。設立以来、業界ごとのイノベーション状況解説や現地スタートアップを招いたハッカソン、ピッチイベントなど数多くのサービスを通じて大企業とスタートアップのイノベーション実現を促進しています。
BATH（バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ）の動向整理と今後の動向
「中国BATH（中国ビッグ4）」レポートでは、以下の内容をレポートとしてまとめています。 〇2023年から直近までのBATH最新動向
- 百度（バイドゥ）
- 阿里巴巴（アリババ）
- 騰訊（テンセント）
- 華為（ファーウェイ）
2023年BATHの動向紹介（一例）
百度（バイドゥ）ー 大規模AIモデル（プラットフォーム）
300社以上が参加する大規模AIモデルプラットフォーム「文心千帆（ウェンシンチェンファン）」では、AI生成式対話プロダクト「文心一言（ERNIE Bot）」を含む様々な大規模AIモデルサービスを提供。そのほか、さまざまなAIアプリケーション開発のためのツールや環境をそろえています。
また、スマート人型ロボットの研究開発企業UBTECHと提携し、中国で「大規模AIモデル＋人型ロボット」の開発を進めており、UBTECHのロボット「Walker S」は、「文心一言」に接続することで、複雑なタスクであっても、その内容を理解して柔軟に処理します。
バイドゥ傘下の電気自動車企業「集度汽車（ジードゥ）」は、「文心一言」を車内空間での人とのインタラクションに特化したAIモデルとして実装すると発表。同社は、ユーザー向けのデジタル体験プログラム「ROBOVERSE」を開始しました。ここでは、スマート運転やスマートコックピットの体験を提供し、オフライン体験空間やポイントモールなども含まれます。
阿里巴巴（アリババ）ー 大規模AIモデル（製品応用）
アリババ集団のクラウドサービス「阿里雲（アリクラウド）」は、2023年4月11日に開催された「阿里雲峰会（アリ・クラウド・サミット）」で、大規模AIモデル「通義千問（トンイーチェンウェン）」を発表しました。同モデルは、企業向けコミュニケーションツール「釘釘（ディントーク）」などあらゆる自社製品に組み込まれる予定となっております。
アリクラウドのユーザー企業は、クラウド上で独自の大規模AIモデルを訓練することが可能となっております。例えば、スマートなカスタマーサービスやスマートな顧客向けのショッピングガイド、文章作成アシスタント、そして自動運転など多くの業務上のニーズに応えられます。
ディントークへの導入においては、チャットの要約機能、専属アシスタントロボットの訓練、煩雑な作業の代行、アプリケーション生成の4つのシーンで大規模AIモデルの優位性を生かしたアップデートが予定されています。これにより、ユーザーはチャット履歴の要点整理やQ&Aロボットの生成、画像やアプリの作成が簡単に行えるようになります。
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