ネット上のトレンドを1カ月以内に届ける
―まず、Choosyを設立した経緯を教えてください。
Citi Groupのトレーディング部門で、現在のCo-founderに出会いました。アルゴリズム・トレーディング・デスクで、FXなどグローバルなトレードを自動化するスクリプトを書いていました。
その後、私は中国で多くの大手繊維製造会社のコンサルティングを行い、Choosyのアイデアを思いつきました。テクノロジーでサプライチェーンを統合すれば、リアルタイムで需要と供給を一致させることができます。
アルゴリズムを使用してソーシャルメディア上のトレンドに基づき製品をつくり、エンドカスタマーに1カ月弱で届けます。販売は、ウェブサイト上でのみ行っています。
テクノロジーで生産をコントロール
―競合他社にはない、御社の強みはどのような点でしょうか。
Choosyはテクノロジーを用いて何をどのように製造するかといった生産全体をコントロールしている点が差別化されています。
リテールの未来を定義したい
―中期目標と長期的なビジョンについて教えてください。
中期目標は、顧客ユーザーを増やすことです。またベンチャー企業ですので、成長目標を達成することです。長期目標は、リテールの未来を私たちが定義することです。
―米国だけでなく、国際的にも販売していますか。
アメリカだけです。国際展開は重要検討事項ですが、まず国内の顧客に集中し、女性ファッションとは異なる商品に拡大することが優先です。
―日本に進出し成功するために必要な支援はどんなものですか。
日本は大きな市場ですので、進出するなら、拡大を支援してくれる現地パートナーが間違いなく必要です。
パートナーとしてはストラテジックインベスターを探すことになると思います。実際に弊社の出資者には、ファーストリテイリング出身の方がいます。
―小売業以外で、提携や出資を希望する業界はありますか。
弊社出資者には現在、世界最大規模のベンチャーキャピタルが複数いて、さまざまなビジネス分野や小売業界の経験者がいます。弊社に価値をもたらす人々は、間違いなく積極的に受け入れます。
リアルタイム・ショッピングのグローバルプレイヤー目指す
―日本の読者にメッセージはありますか。
6〜9カ月前にカタログを出す従来のモデルではなく、顧客がリアルタイムでトレンドなものをショッピングすることを可能にする、グローバルプレイヤーになることを目指します。インターネット上でトレンドになっているものと、実際に玄関に届く商品のギャップを埋めたいと考えています。