※TECHBLITZでは、AR/VR機器関連の国内外のスタートアップを独自に調査。記事後半では、中でも注目の5社を紹介します。
<目次>
・Apple Vision Proを手術で早速活用
・デジタルツインとの相性の良さに期待
・TECHBLITZが選ぶ、AR/VR機器関連スタートアップ5選
1. Rokid(米国)
2. Uncommon(英国)
3. Lingxi AR(中国)
4. Sol(米国)
5. AmazeVR(米国)
Apple Vision Proを手術で早速活用
医療現場はかねてXR技術の活用に積極的だが、Apple Vision Proは"ゲームチェンジャー"になり得ると期待する声も上がっている。
英ロンドンの病院では製品リリース後に早速、実際の患者の脊椎手術で活用する初の試みが行われた。手術室ではオペ看護師がヘッドセットを装着。現実空間に重なるように浮かび上がる画面で、手術が手順通りに進んでいるかを確認したり、適切な手術道具を選んだりするのに役立てられた。
専用アプリを開発したシリコンバレー発のスタートアップのeXeXは、「手術室という無菌空間の特殊な環境下において、手術の手順書などをホログラフィック画面に表示させ、しかもタッチ操作不要でアクセスすることは、これまで実現困難な技術だった」と新たなデバイスの登場を歓迎している。
Appleも医療分野を有望市場と位置付けているようだ。公式サイトに3月に掲載した記事では、visionOS向けに開発されたヘルスケアアプリなどをまとめ、紹介している。
image: eXeX
デジタルツインとの相性の良さに期待
製造現場での活用のキーワードは「デジタルツイン」かもしれない。
Nvidiaは2024年3月18日に開催した年次会議で、産業用デジタルツインプラットフォーム「Omniverse」がApple Vision Proで利用できるようになると発表した。
Omniverseは、これまでもローカルクラウド上で使用できたが、今回初めて「Omniverse Cloud API」としてAPI経由での利用がサポートされることとなり、Apple Vision Proのビジネス用途での活用法がさらに広がると期待されている。
デモ動画では、Apple Vision Proを装着した自動車デザイナーが指先の操作で車体の色を自在に変更したり、室内に置かれた普通の椅子に座ると、そこを運転席と見立てて周辺にリアルな車体イメージが出現する様子を紹介し、超高精細なディスプレイに裏打ちされた没入感とデジタルツインの相性の良さがアピールされた。
AppleのMike Rockwell氏(Vice President of the Vision Products Group)は、「空間コンピューティングは、デザイナーや開発者が魅力あるデジタルコンテンツを構築する手法を再定義するでしょう」とコメントを寄せている。
image: Nvidia
TECHBLITZが選ぶ、AR/VR機器関連スタートアップ5選
AppleやMetaなど巨大テックはより汎用性の高いXR機器を打ち出しているが、スタートアップは工場や建設現場などのB2B用途や、読書のしやすさを追及した製品などで特定の分野に特化して顧客の開拓を目指すケースが多い。TECHBLITZ編集部が選ぶ、AR/VR機器関連のスタートアップ5社はこちら。
1. Rokid
設立年 | 2014年 |
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所在地 | 米国 カリフォルニア州 レッドウッド・シティ |
2. Cellid
設立年 | 2016年 |
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所在地 | 日本 東京 |
3. Lingxi AR
設立年 | 2014年 |
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所在地 | 中国 北京 |
4. Sol
設立年 | 2021年 |
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所在地 | 米国 カリフォルニア州 サンフランシスコ |
5. AmazeVR
設立年 | 2015年 |
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所在地 | 米国 カリフォルニア州 ロサンゼルス |
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