Image: ThoughtSpot
企業内のデータについて質問をすると、回答が秒単位で得られるビジネスインテリジェンス(BI)ツール、ThoughtSpot。Googleで検索するのと同じようなユーザビリティが特徴だ。CEOのSudheesh Nair氏に日本企業との協業の可能性や今後の展望を聞いた。

Sudheesh Nair
ThoughtSpot
CEO
カリフォルニアで複数のスタートアップでの勤務を経た後、クラウドインフラ構築のNutanixを売り上げゼロから10億ドル以上の企業に育てた。ThoughtSpotには創業時からアドバイザー兼出資者としてかかわっていたが、共同創業者でNutanix出身だったAjeet Singhから2018年7月にCEOを引き継いだ。

Googleが手がけていない検索領域

―ThoughtSpotはどのようなことを実現しようとしていますか。

 私たちの会社の初期メンバーの多くはGoogle出身です。Googleは、世界の情報をオーガナイズし、必要な人に届けるという力強いミッションを持ち、とてもいい仕事をしています。

 ただ、1つGoogleができていない領域があります。それはデータベースの中にとどまっているコーポレートデータの検索です。企業は日々、営業成績がどうか、マーケティングキャンペーンがうまくいっているか、どこに投資すべきか…といったことの意思決定をしています。

 たとえば新幹線で東京から大阪に行こうとしてGoogleで調べたら、すぐにタイムテーブルがでてきますよね。でも、企業が必要な情報はどうでしょうか。そこまで簡単に回答が得られません。私たちはGoogleと同じように自然な言語で、企業情報についてのデータが引き出せるツールを作ろうと、ThoughtSpotを立ち上げました。

会話のような質問で分析が引き出せる

―どのような点に強みがありますか?

 会話のような自然な言語で検索ができることと、AIによって利用者が次に聞きたい質問を予測できることの二点に力点を置いています。ある製品は利益を出せるか?コストは?これまでどれくらい売れているか?従業員に報酬をどれくらい払ったか?といったことはすべて違ったデータベースに入っています。

 クラウドやAmazon、Googleといった膨大なデータセンターの中から、利用者が多少違った質問の仕方をしても、適切な回答を引き出せることが重要です。

Image: ThoughtSpot

―Sudheeshさんはどのような経緯でCEOに就任したのですか?

 ThoughtSpotを立ち上げてもうすぐ6年になりますが、共同創業者の4人のうち、3人は元Googleで、残り一人がNutanix出身でCEOを務めていたAjeet Singhでした。私はNutanixでAjeetと一緒に働いていて旧知の仲だったのですが、2018年7月にAjeetから声をかけられて、CEOに就任しました。

 大きくスケールさせる必要のある複雑な事業で、製品開発のイノベーションに集中したいと考えていました。AIを使わずにデータ分析をするという旧来型の方式はもうありえなくなっていくので、喜んで参画することにしました。

世界をファクトベースに

―将来的にこの会社をどうしていきたいですか?

 Googleが構造化されていないデータでやろうとしているのと同じように、構造化されたデータにおける検索が世界中の誰にでもできるような世界を作りたいです。世界をもっと「ファクトベース」にすることができると私たちは信じています。

 非営利で、癌などのヘルスケア領域などにも入っていきたいです。データサイエンティストなどを雇うのは非常に高額ですが、ThoughtSpotによって分析をもっとシンプルにし、直接アクセスできるものにしていきたいです。

―日本では今後どのような企業との協業の可能性がありますか?

 日本向けサイトをすでに公開していますが、2019年に正式に日本のパートナー企業と共にローンチを迎える予定です。製造業、金融、小売りセクターなどを中心に、日本の顧客企業にも高い価値を提供できると思っています。

 セールスや流通のパートナーシップや、AmazonやGoogleのような技術的なパートナーシップも日本でも広げたいです。今のところ、日本以外の国への国際展開は考えていません。



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