建設現場で即日の意思決定を可能に
―どんな問題を解決するサービスを提供しているのですか。
建設現場では、現在はEメールやテキストメッセージ、紙ベースのエクセルが飛び交っています。Rumbixはこれらを標準化したフォーマットに落とし込み、生産的な分析をリアルタイムでできるようにします。これまで、建設現場での意思決定には情報の統合をするのに時間がかかり4~6週間かかっていたのですが、Rhumbixを使うと日常的な状況が把握でき、毎日意思決定ができるようになります。
高度な分析やフィードバックも
―強みはどこにありますか。
Rhumbixのプラットフォームは現場の第一線にいるリーダーがモバイルアプリでデータをインプットすることができ、プロジェクトリーダーが情報にアクセスし、レビューしたり編集や承認ができます。ほかの企業は編集可能なPDFを利用しているケースが多いのですが、ドキュメントにアクセスする必要があります。私たちのツールを使えば、高度な分析も可能で、プロジェクトマネージャーやオーナーからもプロジェクトの様子が見えやすくなります。情報の要約やフィードバックもします。
Image: Rhumbix
米軍からスタンフォードへ
―これまでどのようなキャリアを歩んできて、創業に至ったのですか。
社会人の最初の6~7年を米国海軍で過ごし、原子力潜水艦を動かしていました。私が最初に日本を訪れたのは潜水艦で横浜に行ったときです。その後、スタンフォードの経営大学院に通い、原子力のエンジニアとしての背景を電力開発のプロジェクトとマネジメントにつなげ、再生エネルギーと石油ガス会社で働きました。その後スタンフォードの同級生と南アフリカで再生エネルギーの会社を立ち上げました。
CEOのZachも同じようなキャリアを歩んでいて、彼は海軍で建設マネージャーでした。彼もスタンフォードに行き、総合建設会社のBechtelで働いていました。私たちは二人ともチリでいくつかのプロジェクトに同時にかかわっており、大きなプロジェクトを管理する負担について話し始めたのです。この問題を解決するために立ち上がったのがRhumbixというわけです。
Image: Rhumbix
ローカライズのパートナーに期待
―日本市場に関心はありますか?
米国内にもまだ機会が広がっているので、日本にも関心はありますが、顧客企業が私たちを連れて行ってくれるタイミングで良いかなと思っています。多くの言語に翻訳もしており、日本語はまだですが、そういったローカライズを一緒にできるパートナーシップの機会があれば歓迎します。