Image: Prellis Biologics
Prellis Biologicsは最先端の3Dプリンティング技術で、移植可能な人工の臓器制作を追求するスタートアップだ。今回はCo-founder & CEOのMelanie Matheu氏に話を聞いた。

Melanie Matheu
Prellis Biologics
Co-founder & CEO
カリフォルニア大学で哲学、生物物理学および生理学の博士号を取得。博士研究員として複数の大学で研究を重ねたのち、2016年にPrellis Biologicsを設立。CEOに就任。

高解像度で臓器をプリンティング

―まずは御社のビジネスについて教えてください。

 当社では、高度な3Dプリンティング技術を用いた、生体組織制作のための研究を行っています。今、医療研究や臓器移植のため、臓器提供を待っている医療関係者や患者様が大勢います。しかし現状、移植費用は高額で、適合性や提供数も含め、選択肢が非常に制限されている状況です。

 そこで我々の使命は、本人の細胞をもとに代替臓器や組織を製作して生体適合性の高い臓器移植を実現し、患者や医師により広い選択肢を提供することです。たとえば、今アメリカでは多くの人が腎臓疾患で苦しんでいます。透析の費用も患者一人あたり平均8万9000ドル(約963万円)と高額です。もし、患者自身の細胞をもとに、人工的に腎臓を作ることができれば、他人の腎臓に頼らず適合性の高い移植手術ができるというわけです。

―成長が望まれる分野だと思いますが、競合他社にはない、御社の強みはどのような点でしょうか?

 私たちは、どんな競合よりもスピーディに、また高解像度で人の臓器や組織をプリンティングすることができますので、これは大きな競争力だと自負しています。

様々なパートナーとの共同研究を歓迎

―今後のビジョンについて教えてください。

 私達はこの分野で、数多くの臓器や組織のプリンティング技術を身につけてきました。現在テスト段階にあるものも多く、臓器を作る上で欠かせない血管のプリンティングにも一歩前進しています。今年中には動物を対象に大型の移植実験も控えています。

 企業としても人員を補充し、拡大していきたいと思いますが、高度な専門分野なので、少数精鋭を維持していこうと考えています。

―日本など、海外展開も視野に入っているのでしょうか?

 もちろんです。様々なグループとの共同研究は大変歓迎しています。ともに、この分野を成長させていけるパートナーがいれば、と思います。



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