アセット中心の産業向けプラットフォーム
―どのようなサービスを提供しているのでしょうか。
Nuvoloは新しい形のIWMS(Integrated Workplace Management System)のプラットフォームです。物理的なプラントなどのアセットなどを管理するためのオペレーションの技術、OTを製品のライフサイクルすべてに対して提供しています。特にアセット中心の産業、たとえばハイテク製造業、ヘルスケア業界、石油ガス業界、地理的に広範囲に展開している小売業界などが主なターゲットです。こうした顧客企業は、OTをクラウド上で管理したいと考えており、それを実現する技術を約束しています。
Image: Nuvolo
「ServiceNow」の上に構築
―強みはどこにありますか。
私たちはForbes誌の「最もイノベーティブな企業」にも選ばれた企業向けサービスマネジメントクラウドの SaaS プロバイダ、ServiceNow の上に構築できるところに他社との違いがあります。現在2000社にサービスを提供しており、管理しているアセットは600万件、施設は2万5000件に及びます。
20年に一度の大きな転換期
―どのような経緯でこのビジネスを始めたのですか。
私はシリアルアントレプレナーで、27年間にわたってテック系のスタートアップを立ち上げてきて、今回が5社目になります。IPOもしたことがありますし、買収でエグジットした会社も2つあります。Nuvoloについては、急速なクラウド環境の整備と、ServiceNowの成功、アセット中心の産業の動きを見ていて、これは20年に一度の大きな転換期だと感じたのです。正しいタイミングに正しい技術を展開することが非常に大事ですので、それを見極めたことがNuvoloの成功の一因だと思っています。
Image: Nuvolo
破壊的イノベーションを
―今後の展望を聞かせてください。
私たちは、ServiceNowがITの領域で成し遂げたことを、アセットマネジメントやIWMSで実現したいと思っています。マーケットプレイスにおいては、伝統的な技術を置き換えていく破壊的イノベーションになると思っています。2021年までに1億ドルを目標としています。すでにセブンイレブンなど日本企業の顧客がいますが、私たちのサービスを活用できるような企業が日本にはたくさんあります。ServiceNowはすでに日本市場でも広がりつつあるので、私たちにはそのネットワークのリストが既にあり、急速に展開するための基盤があることになります。ServiceNowのトップ3のパートナー企業に入り、ともに市場に参入していけることを目指しています。