生産ラインに人間がいなくても検品可能
Instrumentalは工場のプロダクト生産ラインに人間がいなくとも、検品・不良品の早期検出ができるボックス型の撮影機器とソフトウェアを提供している。
現在、第四次産業革命が叫ばれ、大きな期待が持たれているが、Instrumental のCEOであるShedletsky氏は、「第四次産業革命」といったバズワードに対して、懐疑的な視線を投げかけている。「顧客が本当に気にしているのはビジネスとしての『結果』です。どれだけコストがかかるのか、どうコストを抑えるのかなど、目に見える現実的な結果を求めています」。
Image: Instrumental
欠陥検出のループから人間を解放する
料金体系は一定期間に同じ金額をチャージするフラットフィー制となっている。「テクノロジー系スタートアップとしては珍しく、どんなに使用しても金額が変わらないAll you can eat(食べ放題)のようなプランとなっています」とShedletsky氏。
製造業界でのオートメーション化は現在、人間がチェックしている生産ラインに急速にアプローチしてきているという。Shedletsky氏はオートメーション化の可能性についてこう語る。「私たちはプロダクトを生産していく上で、何度も欠陥を見つけ、直し、プロダクトのクオリティを上げるといった“ループ”に人間がいる必要をなくしたいと思っています。欠陥の検出はマシンやデータの方が優れています。マシンやデータが欠陥検出をすることで、人間は問題解決やエンジニアリングといった、より人間が優れている領域に集中できると考えています」。
Instrumentalはすでに中国オフィスを開設し、プロダクトのアジア展開も行っており、日本市場にも関心が高い。日本の製造業者やサプライヤーとも接触したことがあり、Instrumentalが日本には必要だと確信しているという。「日本の製造業は“クオリティ”と称されるほど、製造されるプロダクトは高品質です。私たちはプロダクトの品質を保つことをサポートしていますから、私たちのサービスは日本企業と深く共鳴すると考えています」。
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