データから価値を得る
―どのような事業内容でしょうか。
私はデータビジネスの持つインパクトに魅力を感じてきました。データは私達の意思決定の元になり、私達の生活に影響を与えています。
データビジネスは巨大市場ですが、統計データの扱い方を知る企業となると10%にすぎません。データのソースは毎日新しくなり、そのたび新しいビジネスプロセスが生まれ、きりがないのです。
GoodDataはデータによる収益化をサポートするクラウド型BIツールです。データの収益化とは売ることではなく、データから価値を得ることです。データとアナリティクスを企業のビジネスネットワークにつなげることです。
―具体的にどのようなプロダクトでしょうか。
例えば、自動車メーカーにはたくさんの店舗があります。すると販売店全てが自社の車について知ろうとするでしょう。当社のプラットフォームは、クライアント企業の社員、さらにそのパートナー、店舗にも、車に関するデータの分析を可能にします。銀行、保険、決済といったビジネスも大量の顧客データを有します。これらの顧客データの分析も可能になります。小売、Eコマース、製造業、ヘルスケアなど、幅広い業種で活用されています。
約15万社が活用
―ユーザーはどのくらいでしょうか。
現在150万人のユーザーを抱え、15万社で活用されています。当社プラットフォームはクラウド上で運用しているのですが、そのクラウド上には2万台のCPUが存在します。データ総量は150テラバイトになります。
―大変大きなデータ量ですね。ビジネスモデルはどうなっているのでしょうか。
サブスクリプションモデルで、価格プランは、「Free」、「Growth」、「Enterprise」の3種類があります。「Free」は、5チーム・100メガバイトの無料トライアルです。「Growth」は10チーム・1ギガバイト~のプランで、毎月20ドルからです。「Enterprise」は、チーム数・データ量が無制限で、クライアントにカスタマイズした価格のプランです。
日本でも事業を展開
―日本でも展開しているようですね。
日本では、サムライズが販売代理店となっており、「Tポイントカード」のTポイント・ジャパンなどが活用しています。またNTTデータとも戦略的パートナーシップを組んでいます。
―今後より日本で展開する場合、何を必要と考えていますか。
GoodDataのローカライズを担っていただける企業、より多くのカスタマーを必要としています。
―今後のビジョンを教えてください。
より大きなビジョンは、アナリティクスがどこでも誰でも行えるようになり、どの企業も良質なアナリティクスやデータを持つことです。GoodDataは、どんな場所・プロセス・決定・企業規模・業種でも活用できます。