ギグワーカーの採用プロセスプラットフォームを運営するFountain。配車や食事配達などギグエコノミーが伸びるなか、時間給労働者の募集から採用までを自動化するプラットフォームを提供している。今回は創業者でCEOのKeith Ryu氏に話を聞いた。

働き方の変化に合わせた採用プロセスプラットフォーム

―創業のきっかけを教えてください。

 私は大学時代、コンピュータープログラミングを勉強したいと思ったのですが、初心者なのでどこから勉強していいのかわからない、誰かにカリキュラムを組んで欲しいと思いました。その経験から学習プラットフォームを立ち上げ、その後BtoBの従業員ラーニングマネジメントシステム事業を起こしました。その中で、従業員の教育よりも従業員を雇用するプロセスにペインポイントがあることを知りました。

 働き方は明らかに変化しています。私もUpworkで人材を雇用したことがありますし、Upworkで仕事を募集したこともあります。現在は、Slack、Zoom、Upworkのようなサービスが表れたことで、人々が異なるプロジェクトに出入りしたり、関係を構築したりすることがはるかに容易になりました。企業はそのようなプロジェクト単位の採用のため、オンラインで採用活動をすることは簡単ですが、実際の採用プロセスのツールがないことに気づきました。これが起業のきっかけとなりました。

Keith Ryu
Fountain
Co-founder & CEO
カリフォルニア州サンノゼに生まれ、10代前半を韓国で過ごす。Arizona State Univeristyを卒業。2014年にFountainを設立、CEOに就任。
 

ギグワーカーの採用プロセスを自動化

―どのようなプロダクトでしょうか。

 Fountainは時間給労働者を雇用する際の候補者探し、候補者のスクリーニング、面接の設定、運転免許証や保険などの必要書類提出、バックグラウンドチェック、Eラーニング、新人研修などを行うSaaS企業です。

 米国の労働人口の60%、世界の労働人口の85%が時間給労働者です。しかしオンライン上にこうした求職者の情報は少なく、求職者の90%以上はレジュメやリンクトインを持っていません。これは大変非効率です。このことで、雇用主は何から何まで一から募集を行わなければならず、働く側からすればたとえ前職で素晴らしい仕事をしていてもそのことが次につながらなかった、ということになります。

 ギグエコノミーの領域でわれわれは大きな成功を上げています。食事配達のGrubhubなど多くのギグエコノミー企業が人員採用に活用しています。毎月およそ100万人の候補者をプロセスに載せ、15万人が職を決めています。

―どのようなビジネスモデルでしょうか。

 サブスクリプションベースです。毎月プロセスを進めた候補者の数と、テキストメッセージ、ビデオ、バックグラウンドチェックの数によって金額が変わります。候補者探しの依頼を求める場合には追加料金がかかる仕組みです。

人材戦略を刷新する必要性

―国際展開もされていますか。

 現在、カスタマーの40%は米国外にいます。大半は欧州、中南米です。欧州ではいずれも食事配達のTakeaway.comやJust Eatをカスタマーにしています。求職者サービスについては現在約24ヶ国語に対応しています。日本などアジア市場への進出は未定ですが、投資パートナーとはぜひお話したいです。

―今後のビジョンについて教えてもらえますか。

 現在はBtoBのサービスが中心ですが、将来的には求職者とも密な関係作りができるサービスにしていきたいと考えています。

 働く側の意識は変化しています。働く側は採用活動に一層の透明性を求めるようになっています。企業はそれに合わせて人材戦略を刷新する必要に迫られていると感じています。



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