Image: Formlabs
巨大で高額な産業用プリンターから、もっと手軽に安価で利用できるプリンターを世界のプロフェッショナルたちに提供したいという理念で2011年に立ち上がったFormLabs。いまや米国、欧州、日本、中国、シンガポールで5万台を出荷する。CEOのMaxim Lobovsky氏から話を聞いた。

Maxim Lobovsky
FormLabs
CEO
2008年コーネル大学卒。2011年MITのメディアラボで修士号(Media Arts & Sciences)取得、Formlabsを起業。

3Dプリンターを安価に手軽に

―どのような経緯で起業をしたのでしょうか。

 共同創業者とはMITのメディアラボで知り合いました。ラボで私たちは巨大で高額の産業用3Dプリンターを使っていたのですが、もっと安価に気軽に使うことができればと感じていました。そこで、光造形(Stereolithography)技術を使った高精度、高精細プリントを作ろうという結論に至りました。デスクトップ型で、安く、しかし質は旧来のものと同等です。多くの人が使えるようになり、様々な場面でデザイナーやエンジニアが3Dプリンターの威力を生かせるようになります。当時はビジネスとして成立するかという確信はなかったものの、それまでなかったものを作っているという感覚はありました。 

美しい表面仕上げ

―具体的にどのような製品ラインナップがあるのでしょうか。

 5種類のプリンターを販売しており、20種類のマテリアルに対応できます。一番人気の製品Form2は5万台の販売実績があります。最近Low Force Stereolithography (LFS)という技術を使ったForm 3、Form 3Lというモデルを発売しました。表面の仕上げが従来のものよりも格段に丁寧にでき、後処理の時間を削減できます。Form3LはForm3よりも大きなものを製作できます。

様々な製造工程に

―どのような使い方がされていますか。

 プロダクトデザイン、エンジニアリング、消費者家電の製造工程、宇宙工学、自動運転車など様々なシーンで使われています。剃刀のGilletteでは新たにカスタムメイドのプロダクトラインを作るうえで、研究施設内にプロトタイプを作りました。靴のNew Balanceなどのブランドともパートナーシップを組んで顧客製品の制作に関わっています。大企業から中小企業まで取引先があります。変化の速い業界では、製造工程で私たちのプリンターは非常に有用なものになりつつあります。

―海外展開についてどう考えていますか。

 私たちは、デジタル加工技術へのアクセスを拡大し、誰もが何でも作れるような世界を目指しています。3Dプリンターも常に改善して様々な産業に適用できるようにしていきたいと思います。現在や米国、欧州、日本、中国、シンガポールに拠点があります。日本は再販売の強いネットワークがあり、非常に重要な市場です。



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