Image: Airmeet
コロナ禍、対面のイベント開催がほぼ不可能となる中で、イベントのオンライン開催がニューノーマルとなっている。TECHBLITZでも英国のHopin、米国のRun The Worldなどのオンラインイベントプラットフォームを紹介してきたが、今回はインド発のAirmeetをお伝えしたい。同社は2019年設立で、バーチャルなイベント体験を低コストで提供するプラットフォームを提供している。創業者でCEOのLalit Mangal氏に話を聞いた。

米国大手VCが支援する、ウィズコロナ時代のオンラインイベントプラットフォームRun The World
関連記事
米国大手VCが支援する、ウィズコロナ時代のオンラインイベントプラットフォームRun The World
「米国大手VCが支援する、ウィズコロナ時代のオンラインイベントプラットフォームRun The World」の詳細を見る

バーチャルなイベントをより「リアル」に

――まず御社のサービスについて詳しく教えてください。

 私たちは、リモートでミートアップやサミット等のイベントを開催するためのツールを提供しています。

Lalit Mangal
Airmeet
Co-Founder & CEO
インド工科大でコンピューター科学の学士を取得。Oracle Indiaで法人向けツールの開発に携わる。複数のスタートアップを設立後、2019年にAirmeetを設立しCEOに就任。
 リモートワークは、コロナ禍もありだいぶ浸透しましたが、昔は非常にニッチな形態でした。物理的な場所に縛られているゆえに生じる雇用上の問題や、私自身も多くの時間を通勤で無駄にした経験もあり、この問題は解決されるべきだと考えていました。

 また、1つの都市に50人もいないようなニッチな業界に所属するナレッジワーカーの交流の場を、物理的に開催する場合、非常にコストがかさみます。私たちはそのような人々のためのイベント開催もサポートしています。

――コロナ禍、オンラインイベントのプラットフォームは増えています。御社の強みは何でしょうか。

 例えばZoomやTeamsを使用して国際規模のイベントを開催すると、間違いなく煩雑になり失敗するリスクが伴います。私たちのプラットフォームでは、1回のセッションに16人のスピーカーを呼ぶことができ、1万人以上が参加できます。

 また、他のプラットフォームと異なる点は、現実でイベントを開催しているような、直感的な体験を生み出すことに成功している点です。

 私たちの製品はネットワーキング、キャリアフェア、ワークショップ等多様な種類のイベントに適しています。オンラインブランチまで開催したこともありますよ。みんなそれぞれのいる場所でご飯を食べたり、コーヒーを飲みながら会話を楽しむのです。

――どんなビジネスモデルをとっていますか。

 フリーミアムモデルを採用しています。小規模なイベントであれば無料で活用することができます。もし参加者100名以上のイベントを開催したり、イベントにロゴを掲載する等のブランディングを行う場合は、月額99ドルからの有料プランや、大規模サミット向けのプランを使っていただいています。

Image: Airmeet

日本でも展開。世界各地からプロが集まるイベント開催を

――どんな将来の展望を描いていますか。

 現在は毎月約2000件のイベントを開催していますが、次の6〜8ヶ月でこの数字を3万件まで上げるのが目標です。

 長期的ミッションは、地理的な違いで生じるイベント参加率の差を無くすことです。私たちは、ナレッジワーカーがどこにいても、その才能を発揮できるようなバーチャルな場所を作り上げたいのです。 彼らにとってのグローバルなエコシステムとなればいいと思います。

――日本にも多くのユーザーがいるそうですね。

 ええ。日本は、テクノロジー使用に関して常に先を行く国です。私たちの製品は、視聴覚的な要素が強い分、人々が自然なコミュニケーションを楽しむことができ、多様な地域・言語にフレンドリーだと思います。

2021年東南アジアスタートアップの動向まとめレポート
関連記事
2021年東南アジアスタートアップの動向まとめレポート
「2021年東南アジアスタートアップの動向まとめレポート」の詳細を見る

【直接取材】オンラインイベントプラットフォーム、自動運転フォークリフトなど、最新資金調達スタートアップ6社
関連記事
【直接取材】オンラインイベントプラットフォーム、自動運転フォークリフトなど、最新資金調達スタートアップ6社
「【直接取材】オンラインイベントプラットフォーム、自動運転フォークリフトなど、最新資金調達スタートアップ6社」の詳細を見る



RELATED ARTICLES
フィンランド発・量子技術ユニコーン オンプレミスとクラウドの両軸戦略で差別化するIQM Quantum Computers
フィンランド発・量子技術ユニコーン オンプレミスとクラウドの両軸戦略で差別化するIQM Quantum Computers
フィンランド発・量子技術ユニコーン オンプレミスとクラウドの両軸戦略で差別化するIQM Quantum Computersの詳細を見る
アマゾン勤務でもクレカを持てない? 移住者の信用情報リセット問題を解決するZolve
アマゾン勤務でもクレカを持てない? 移住者の信用情報リセット問題を解決するZolve
アマゾン勤務でもクレカを持てない? 移住者の信用情報リセット問題を解決するZolveの詳細を見る
画像生成だけじゃない、制作から分析まで自動化する「AI広告」 Omneky
画像生成だけじゃない、制作から分析まで自動化する「AI広告」 Omneky
画像生成だけじゃない、制作から分析まで自動化する「AI広告」 Omnekyの詳細を見る
ノーベル賞技術を商用化、量子もつれ技術で「盗聴不可能な暗号鍵」を提供するZerothird
ノーベル賞技術を商用化、量子もつれ技術で「盗聴不可能な暗号鍵」を提供するZerothird
ノーベル賞技術を商用化、量子もつれ技術で「盗聴不可能な暗号鍵」を提供するZerothirdの詳細を見る
AI検索でメディアの広告収入が激減 「人間の代わりにAIが記事を読む時代」と闘うTollBit
AI検索でメディアの広告収入が激減 「人間の代わりにAIが記事を読む時代」と闘うTollBit
AI検索でメディアの広告収入が激減 「人間の代わりにAIが記事を読む時代」と闘うTollBitの詳細を見る
スペイン語圏で若者のトレンドに まるで友達のようなAI会話型アプリ Luzia
スペイン語圏で若者のトレンドに まるで友達のようなAI会話型アプリ Luzia
スペイン語圏で若者のトレンドに まるで友達のようなAI会話型アプリ Luziaの詳細を見る

NEWSLETTER

TECHBLITZの情報を逃さずチェック!
ニュースレター登録で
「イノベーション創出のための本質的思考・戦略論・実践論」
を今すぐ入手!

Follow

探すのは、
日本のスタートアップだけじゃない
成長産業に特化した調査プラットフォーム
BLITZ Portal

Copyright © 2025 Ishin Co., Ltd. All Rights Reserved.