スマホで2枚写真を撮るだけ
―どのような技術を提供していますか?
スマートフォンで、正面と横からの2枚の写真を撮るだけで、コンピュータビジョンと、ディープラーニングを使って身体の3Dモデルを作成することができます。性別、身長、それから30個の測定箇所があります。これから年齢や人種にも取り組んでいこうと思っています。
Eコマースや制服業界に提供
―具体的にその技術をどう活用しているのでしょうか。
1つ目は、BtoBでこの技術をアパレルメーカーに提供しています。たとえば消費者がH&Mに行って、試着をしなくてもどのサイズが合うかを割り出してもらうことができます。
2つ目としては、Eコマースなどで洋服を買うときに、写真をアップするとアバターが作成できて、実際に服を着てみるとどんな風に見えるかを試すことができます。
3つ目は、シンプルに測定用の製品です。制服を作る業界などでは実際に人がメジャーを使い測りに行かないといけなくて、時間もお金もかかっています。また私たちの製品では、裸や下着姿になる必要はありません。私たちは自宅やオフィスで簡単にサイズ測定できるサービスを提供しています。
マニュアルのテーラーと同じくらい正確
―どれくらい正確なのでしょうか。
マニュアルのテーラーと同じくらい正確です。大事なのは、測定した数値そのものだけではなく、それがどのようにボディシェイプにつながっているかを理解することです。マニュアルのテーラー間でも、同じ人を測定したときに2インチほどの差が出ます。
また同じ人を測定するのにも、測るときによって、朝起きたあとすぐと、食べたばかりとか、飛行機に乗った後で状態は変わります。私たちの技術は15秒で測れるので、適切なタイミングで測ることができます。
製品開発の段階から貢献
Eコマースが広まるにしたがって、返品率が上がっていますが、私たちの技術によってこれを改善し、またアパレルメーカーにフィードバックすることで製品開発の段階から役立ててもらうことをゴールにしています。
今後どんどん消費者経験は個人的なものに、そしてカスタムメイドになっていくと思います。日本のブランドとも既に組んでいますが、この領域はもちろん米国だけではないので、グローバルにスケールをしていきたいと思っています。