TECHBLITZ編集部では今回「スマートホーム」に関連するOverviewや幅広いカテゴリーの世界の最新スタートアップ情報に焦点を当てた「スマートホームトレンドレポート」を作成しました。

このトレンドレポートでわかること

●「スマートホーム」関連のテックトレンド(スマートロック、自宅の安全、エネルギー使用量の可視化 / 最適化、ウェルネス etc)

※今回TECHBLITZ上で配布する「スマートホームトレンドレポート」レポートは一部項目のみの短縮版となります。下記コンテンツを含んだ完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。
[完全版で追加される内容]
・特集 見守りソリューション(高齢者 / 乳幼児 / ペット)
・大手企業の協業事例(海外・日本)

現状のスマートホーム関連の概要

 温度を最適化して入眠を促すベッドで健やかな眠りにつき、目覚めやすいタイミングを検知してくれる目覚まし時計ですっきりと目覚める。家主が起床したことに気づいたコーヒーメーカーが自動的にコーヒーを淹れ始め・・・もう何年も前から描写されてきた世界の実現へ向け、テック企業がさまざまなスマートホーム製品やサービスを開発し、市場に送り出してきました。

 スマートホームは、私たちの生活を快適なものにしてくれると同時に、住宅さらには社会全体のエネルギー消費量削減にもつながるとして期待されています。その一方で、これまで各企業が独自に技術を開発してきており、複数の規格が存在することから、スマートホーム製品間の互換性の欠如が問題視されていました。スマート機器ごとに、専用アプリをダウンロードして、音声アシスタントと音声コマンドの組み合わせを覚える。新しい機器を購入する際には、メーカー間の相性や組み合わせを考慮しなければならない。それでは、快適な生活どころか、消費者にとっては、不便でしかありません。

 しかし2022年10月、そのような状況に変化の兆しが見えてきました。無線通信規格標準化団体(Connectivity Standards Alliance:CSA)が、スマートホームの規格「Matter(マター)Ver.1.0」の仕様書をリリースするとともに、Matter認定プログラムの始動を発表しました。「Matter1.0」に準拠した製品間では、相性や組み合わせを考慮する必要がなくなり、異なるメーカーのスマート機器間の安全かつスムーズな連携が可能となります。CSAでは、GoogleやAmazon、Appleを含むIT、半導体、家電企業、スタートアップなど300社以上が仕様の策定に関与しており、標準化が一気に進むのではないかと考えられています。

 2019年にMatterのアイデアが発表された時、多くの人が疑いの目を向けたと言います。スマートホームプラットフォームを開発し、各々エコシステムの拡大にしのぎを削ってきたAmazon、Apple、Google、Samsungなどがひとつのテーブルにつき、統一規格を策定して、それに従うなど想像もつかなかったのです。リリース時期の遅延はあったものの、当初の懐疑的な反応を鑑みたならば、2022年秋に公式ローンチにこぎつけたことは、スマートホーム業界にとって一大転換点となる出来事なのではないでしょうか。

 2022年11月、12月には早くもGoogle(NestおよびAndroidデバイス)やAmazon(Amazon Echo)がそれぞれMatterへの対応を発表しました。2023年1月に開催されたCES(Consumer Electronics Show)でも、共通規格に対応していることを示す、Matterのロゴが貼られた製品が目立ちました。

 World Economic ForumとStatistaが2022年8月に発表したデータによると(上図参照)、少なくとも1台のスマートスピーカーがある家庭は既に1億3,000万世帯を超え、今後5年間で3億3,500万にも上ると予想されています。その他の機器に関しても、倍増を超える伸びが見込まれています。その他にもさまざまな調査や予測レポートが発表されていますが、スマートホーム市場の成長のネックとして常に挙げられるのが「相互運用性の欠如」でした。現時点では、対応デバイスが、スマート電球、スマートプラグやスイッチ、スマートサーモスタットなどの空調制御、スマートシェード、スマートセンサー、スマートロック、テレビなどのメディアデバイスに限定されている(セキュリティカメラやロボット掃除機などについては今後の対応になるとのこと)、日本企業の参加率が低いなど、懸念の声も聞かれますが、これまで、自社のプロトコルを基盤にエコシステムの拡大を図ってきたテックジャイアントが協調路線に舵を切ったことから、相互運用性が一気に向上し、スマートホーム製品やサービスの更なる開発、そして普及拡大が加速すると期待されています。

 以上のような背景から、本レポートでは、スマートホームをテーマに、同分野で活躍するスタートアップと、大手企業とスタートアップの協業事例を紹介します。特集では高齢者や乳幼児、そしてペットの「見守り」ソリューションを取り上げました。

Source: World Economic Forum & Statista,
"The market for smart home devices is expected to boom over the next 5 years"

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短縮版でも「スマートホーム」関連スタートアップ20社をご紹介

 「スマートホームトレンドレポート」は、以下の画像の内容で構成しております。そのうち本記事下部のフォームから入手できる短縮版では、冒頭の「Overview」と「カテゴリー概要」のセクションをご提供しています。

 「カテゴリー概要」では、「スマートホーム」領域の注目テックカテゴリー概要と、その領域における代表的なスタートアップを紹介しています。紹介するスタートアップは、直近の資金調達情報や事業概要、報道記事を元に、TECHBLITZ編集部にて有望性や独自性を判断して選定しています。

  • スマートロック
  • 自宅の安全
  • 持続可能なスマート住宅
  • エネルギー使用量の可視化 / 最適化
  • 照明&空調管理
  • 家事サポート
  • ウェルネス
  • マインドフルネス
  • アート&エンターテイメント
  • ユーザビリティ向上

 日本企業が現状のトレンドを予測するうえで、またオープンイノベーションの進め方を考えるうえで、本レポートがお役立ていただければ幸いです。

 「スマートホームトレンドレポート」短縮版をご希望される方は、下記フォームより資料請求をお願いします。

※今回TECHBLITZ上で配布する「スマートホームトレンドレポート」は一部項目のみの短縮版となります。完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。

※新規事業開発、R&D、オープンイノベーション、商材発掘などを行う事業会社、政府系機関(行政含む)、CVC、VC、メディアに限りお渡しさせて頂いております。サービスプロバイダー、弊社と同業種の方等へのお渡しはお断りさせて頂く場合があること、ご了承ください。



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