Image: Shapeways
世界最高技術の産業用3Dプリンターを使い、個人の趣味から大企業の製品生産にも対応するShapeways。創業から11年目となる2018年に新CEOを迎え、コア事業基盤の強化と新規サービスのローンチを進める。今回はCEOのGregory Kress氏に話を聞いた。

(2021年にIPO。2023年6月追記)

創った製品は1200万種類を超え、150カ国に100万人以上の顧客

―まず現在の御社のサービスについて教えてください。

 私は、Shapewaysのことを「3Dプリンティング業界のAWS」であり、3Dプリント製品のフルフィルメントサービスを提供している企業だと説明しています。

 デザイン設計、設計の最適化、経費の見積、完全性の改善、材料とプリンティング技術のコンサルティング、そして試作品の製造。さらに、高度な仕上げ、研磨、化学処理、着色などのアッセンブリ(表面処理)、パッケージのカスタマイズ、顧客への配送、eコマースやWebサイトとShapewaysのプラットフォームをインテグレーションした販売管理まで、顧客のビジネスをシームレスに支援するサービスを提供しています。

 これまでに、1200万種類以上のパーツを創り、約150カ国に届けました。現在は、10種類のプリンティングテクノロジーを使い、60種類の素材を提供しています。顧客数は100万人を超えました。

Gregory Kress
Shapeways
CEO
Penn State UniversityにてMechanical Engineeringを学ぶ。GEそしてGE Transportationを経て、2013年にEducation TechのOpen English入社、COOとPresidentを歴任。2018年にShapewaysのCEOに就任。2019年よりNYC Manufacturing and Industrial Innovation CouncilのExecutive Board Memberを務める。

世界中のクリエイターの創造を応援

―既に世界中に顧客がいるようですね。アジアにも顧客がいますか。

 はい、もちろん。日本、中国、インド、東南アジアの顧客と相当数の取引があります。しかし、アジアには生産施設はまだありません。当社の生産施設は、ニューヨークのロング・アイランド・シティと、オランダのアムステルダム郊外の2カ所のみです。

―オランダのアムステルダムにも生産施設があるんですね。

 そうです。当社のインキュベーターはフィリップス社で、オランダで創業した後、ニューヨークに生産施設を設け、本社もニューヨークに移動しました。優秀なテクニカルエンジニアや、ソフトウェアエンジニアがいる地域に拠点を設けています。

スタートアップ経営の実績を買われ、ShapewaysのCEOに

―2018年にCEOに就任したそうですが、その経緯を教えてもらえますか。

 最初に就職した企業がGEで、約10年間GEの様々な事業に関わり、エンジニアリング、生産、販売を担当してきました。そして、Shapewaysの前にOpen Englishという教育系スタートアップで、COOとPresidentを務めました。Open Englishは、生徒数50万人、社員数2千人の企業に成長しました。Open Englishを離れる時に同社のVCが、ShapewaysのVCに私を紹介してくれ、CEOに就任しました。両社のVCがコミュニティで繋がっていたのが縁です。

 ShapewaysのVCには、Union Square VenturesのAlbert Wenger氏やLux CapitalのJosh Wolfe氏など、著名なベンチャーキャピタリストが名を連ねており、ボードメンバーとしてShapewaysの意思決定に関わっています。

―最後に長期的なビジョンを教えてください。

 最先端技術を使い、個人から大企業まで、全てのクリエイターを対象に、彼らの素晴らしいパーツの創造に寄与したい。そう考えています。ぜひ日本の皆さんにもShapewaysを使っていただきたいですね。



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