【中国版CES】中国人工知能大会（WAIC）2024 特集レポート

レポート

TECHBLITZ編集部

2024.10.09 Wed

読者により幅広い情報をお届けすべくスタートしたパートナーレポート企画。今回は、日中でのスタートアップおよびイノベーション共創を推進するアクセラレーターである「ジャンシン（匠新）」が作成した「中国人工知能大会（WAIC）2024 特集レポート」をお届けします。
※レポート本誌は、2024年8月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。

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ジャンシン（匠新）とは

Image: ジャンシン（匠新）HP

　2015年に上海で立ち上げられた、日系事業会社向けに日中オープンイノベーション共創を推進するアクセラレーターです。設立以来、業界ごとのイノベーション状況解説や現地スタートアップを招いたハッカソン、ピッチイベントなど数多くのサービスを通じて大企業とスタートアップのイノベーション実現を促進しています。

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WAIC2024は「大規模AIモデル」「コンピューティング力」「ロボット技術」「自動運転」などの最先端分野に焦点を置いたカンファレンスに

　「中国人工知能大会（WAIC）2024 特集レポート」では、以下の内容をレポートとしてまとめています。

WAIC2024の基本情報
WAIC2024の展示概要とそのポイント
WAIC2024から見る中国AI最新トレンド
WAIC2024出展企業の分析
- 大規模AIモデル編
- コンピューティング編
- Vデータガバナンス編
- ロボット編
- 自動運転編

WAIC2024出展スタートアップ紹介

コンピューティング編
摩爾線程（MOORE THREADS）

Image: MOORE THREADS HP

AIと高性能コンピューティングのプラットフォームであり、データセンター、エッジコンピューティングサーバー、プロフェッショナルワークステーション、高性能PC向けのGPU（画像処理装置）とその関連サービスを提供。同社は、チップからグラフィックカード、クラスターに至るまでのスマートコンピューティング製品群を持ち、全機能GPUの多元的なコンピューティングの優位性を活用して、増大する大規模AIモデルのトレーニングと推論のニーズに応える。自主革新GPUの知的財産権を強みとし、国産高性能コンピューティングエコシステムの構築を支援。これにより、大規模AIモデル、生成AI、科学コンピューティング、デジタルツイン、物理シミュレーション、メタバースへの応用に対応している。

本拠地：中国北京市海淀区
HP：https://www.mthreads.com/
企業概要ページ：https://blitzportal.com/startups/Moore-Threads-NKWYLExn

ロボット編
楽聚机器人（LEJU Robotics）

Image: LEJU Robotics HP

人型ロボットの研究開発に注力。主に、中国のハルビン工業大学（HIT）のロボット研究開発チームから構成される。同社は、様々な人型ロボットを発売しており、教育、医療、物流、家庭サービスなどの産業で広く利用されている。中でも、同社が発売した人型ロボットシリーズ「Aelos」は、2018年に開催された平昌冬季オリンピックの「北京8分」にAIの代表として登壇。同社は23年12月、オープンソースのHarmony OSをベースにした初のヒューマンノイドロボットKUAVO（クアボ）を発売。同ロボットは、炒め物や掃き掃除などの日常的な家庭での応用だけでなく、工場現場に投入し、学習を通じてリスクの高い錫浸漬作業、物流搬出入、包装QRコードスキャンなども作業可能。

本拠地：中国深圳市龍華新区
HP：https://www.lejurobot.com/
企業概要ページ：https://blitzportal.com/startups/Leju-Robotics-Jxy5naDx

自動運転編
九識智能（Zelos）

Image: Zelos HP

九識（ZELOS）は、北京と米国シリコンバレーに研究開発センターを持つ、都市流通向け自動運転製品の研究開発企業。同社の無人物流配送車は、大規模な実用化段階に突入しており、世界70近くの地域の公道で大規模な運用を実現している。スーパーマーケットなどの小売など、複数の運用シーンにおいて、顧客に低コスト、高効率な配送サービスを提供。同社は直近の24年5月29日、上海浦東新区にて、上海初の無人運転装備のナンバープレートを取得。これは、同社が超大都市での展開で段階的な成果を収め、自動運転製品の規模化ビジネスの準備を整えたことになる。すでに全国20以上の省と世界100か所以上の都市で規模化された実用化を達成。