このレポートでわかること
●「ヘルステック」関連スタートアップのうち、累計資金調達額トップ50社(遠隔医療サービス、メンタルヘルス、医療用デバイス/ロボット etc.)
●4つの大企業×スタートアップ協業事例の紹介
ヘルステック分野の概況
ヘルスケア業界は、世界中で猛威を振るった新型コロナウィルスによるパンデミックの影響を最も大きく受けた業界の1つと言えるでしょう。世界的なロックダウンの中でさまざまな医療活動のリモート化が進み、ヘルスケア分野におけるデジタル化が促進されました。
この間に本格化した遠隔医療やオンライン薬局をはじめとする新たなサービスは、アフターコロナとなった現在も引き続き活況を呈しており、健康管理アプリやフィットネスなどを含んだ広義の「遠隔ヘルスケア」市場の規模は、現在の$101B(約14兆円*)から2030年には$450B以上に成長すると予想されています。**
また、各国で新型コロナウィルスのワクチンや治療薬の開発が急ピッチで進められました。その背景には、遺伝子解析技術や臨床データ活用技術の発展があり、現在もこのような迅速なソリューション開発につながる技術を持つスタートアップへの出資が多く見られます。そのほか、リモートワークや外出自粛生活などライフスタイルに大きな変化が起こったことで、個人の健康意識が高まり、各種ヘルスケアアプリや遺伝子検査など、ウェルネスや予防医療の分野で活躍するスタートアップ企業の話題も増えています。医療費削減の観点からもこれらの分野は引き続き注目を集めそうです。
本レポートでは、世界のヘルステック関連スタートアップ(創薬を除く)の中から累計資金調達額トップ50社(2023年4月時点)をピックアップし、カテゴリーに分類してご紹介します。
*$1=139.5円
**Telehealth Market Size, Share & Trends Analysis Report
「遠隔医療サービス」「メンタルヘルス」などの注目スタートアップを紹介
本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。 【10つの注目カテゴリー】
- 遠隔医療サービス
- メンタルヘルス
- オンライン薬局
- フィットネス
- 在宅ケア / 在宅介護
- 従業員向けサービス
- 臨床データソリューション
- ゲノミクス
- バックオフィス業務
- 医療用デバイス / ロボット
- その他
遠隔医療サービス
分散型医療の実現、データ管理の効率化など医療機関側のメリットだけでなく、患者の移動負担も軽減できる遠隔医療サービス。コロナ禍に需要が急増し、注目を浴びる。 Miaoshou Doctor
Image : Miaoshou Doctor HP
中国国内でオンライン医療プラットフォームサービスを提供。医師による診断、処方箋の発行、医薬品の注文などがアプリを通じてすべてオンラインで完結できる。
- 資金調達額累計:$946.7M
- 本拠地:Beijing,China
- HP:https://www.miaoshou.net/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Miaoshou-Doctor-6K6Pk1xq
メンタルヘルス
オンラインでのカウンセリングやケアを提供するメンタルヘルス専門サービス。職場の活性化と生産性向上、労働環境改善を目指す従業員向け福利厚生や小児専門サービスも。 Lyra Health
Image : Lyra Health HP
福利厚生向けメンタルヘルスケアサービス。対面・オンラインでのカウンセリングや認知行動療法に基づくケアを提供。投薬に対する専門家からのアドバイスも受けられる。
- 資金調達額累計:$910.1M
- 本拠地:Burlingame,CA, US
- HP:https://www.lyrahealth.com/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Lyra-Health-GMjvdEXr
在宅ケア / 在宅介護
介護者や長期療養が必要な患者に対し、ケアワーカーとのマッチングや患者情報の管理等のオンラインサービスを提供。遠隔医療とともにコロナ禍でニーズが大幅に増加。 Honor
Image : Honor HP
在宅介護アプリHonor Familyを提供。高齢者のケアを必要とする家族や高齢者本人と介護者をつなぐソリューションを、全米の介護サービス事業所向けに展開。
- 資金調達額累計:$625.0M
- 本拠地:Concord, CA,US
- HP:https://www.honorcare.com/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Honor-6BjY7JXR
医療用デバイス / ロボット
医療技術の進歩につながる、患者への負担が小さな低侵襲の手術用ロボットや様々な医療用デバイスなどが見られる分野。治療効果の向上とともに効率化にも貢献。 CMR Surgical
Image : CMR Surgical HP
低侵襲手術を行う小型のモジュール式外科手術ロボットを開発。ユーザーから収集した手術データを元に、患者に最適な治療方法の選択をサポートするエコシステムを構築。
- 資金調達額累計:$974.7M
- 本拠地:Cambridge,UK
- HP:https://cmrsurgical.com/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/CMR-Surgical-BjYvgdxR
グローバルなマクロトレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。
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