このトレンドレポートでわかること
●「フェムテック」関連のテックトレンド(月経前症候群(PMS)、月経周期のトラッキング、妊娠、更年期障害 etc)
※今回TECHBLITZ上で配布する「フェムテック Trend Report」は一部項目のみの短縮版となります。下記コンテンツを含んだ完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。
[完全版で追加される内容]
女性の健康問題が、よりオープンに語られるようになり、新しいアイデアやソリューションの創出が加速
2022年9月に開催されたAppleの新モデル発表会で、Apple Watchに搭載された新機能、温度センサーに注目が集まりました。こうしたセンサーを活用して手首の皮膚温度を自動計測することで、たとえば女性の月経周期をトラッキングし、ホルモンの変化にともなう不調対策、妊活、生理不順や不正出血の背後に潜む可能性のある病気の早期発見などにつなげていくことができるようになります。
この例に代表されるように、世界中で、女性(Female)特有の健康課題や健康にまつわるニーズをテクノロジーで解決しようという取り組みが盛んに行われ、「FemTech(フェムテック)」分野のスタートアップも続々と誕生しています。月経や更年期障害などの話題はかつて、人前で大っぴらに話すことがはばかられるような雰囲気がありましたが、近年大きな変化が見られます。「問題は認識されることではじめて解決する」と言われます。テクノロジーの進歩によってこれまで解決困難であったさまざまな問題が解決できるようになったことはもちろんですが、その一方で恥ずかしい、あるいは我慢すべきと考えられ、話題になることも少なかった女性の健康問題が、よりオープンに語られるようになってきたことで、新しいアイデアやソリューションの創出が加速されているように感じます。
「FemTech」という言葉は2016年、本レポートでも紹介する月経周期管理アプリを提供するClueの創業者Ida Tin(イダ・ティン)氏によって作られた造語であると言われます。ティン氏は、このテクノロジー分野にFemTechという名称を与えることで、社会的な認識を高め、(男性が大半を占める)投資家の注目を引くと同時に彼らの理解を深め、資金を引き出したいと考えたそうです*1。
実際、McKinsey & Companyが発表したデータ*2によると、FemTech関連文献数、創業されたFemTechスタートアップの数、資金調達の件数および調達額のいずれもここ数年で急増しています。また市場の空白が多く、ビジネス機会が多く残されていることも指摘されています。
FemTech分野における2021年の資金調達額は$1Bに上りました。今後も、毎年2桁の成長が見込まれており、2030年にはその市場規模は$13Bに到達するという予測もあります*3。この数字が示唆するように、女性が抱える問題がますますオープンに議論されるようになるにつれて、またテクノロジーが発展するにともなって、FemTechの分野はますます活況を呈していくのではないかと考えられます。
そのような思いの下、本レポートでは、FemTech分野のスタートアップ、大手企業とスタートアップの協業/導入事例を紹介しました。さらに特集ページでは、男性特有の問題の解決を目指す「MenTech」分野のスタートアップをリストアップしています。なお今回は取り上げていませんが、LBGTQ+を対象にしたヘルスケアサービスを提供するスタートアップも生まれてきており、今後の動向を注視していきたいと考えています。
*1 PitchBook "What is femtech?"
*2 McKinsey & Company, "The dawn of the FemTech revolution"
*3 Grand View Research, "Femtech Market Size Worth $13.1 Billion by 2030 at CAGR of 11.1%"
フェムテック分野の昨年の資金調達額は$1Bに上り、今後も毎年2桁の成長が見込まれている
「フェムテック Trend Report」は、以下の画像の内容で構成しております。そのうち本記事下部のフォームから入手できる短縮版では、冒頭の「Overview」と「カテゴリー概要」のセクションをご提供しています。
「カテゴリー概要」では、「フェムテック」領域の注目テックカテゴリー概要と、その領域における代表的なスタートアップを紹介しています。紹介するスタートアップは、直近の資金調達情報や事業概要や報道記事を元に、TECHBLITZ編集部にて有望性や独自性を判断して選定しています。
- 月経
- 月経前症候群(PMS)
- 月経周期のトラッキング
- 避妊
- 妊活
- 不妊治療
- 妊娠
- 産後
- セクシャルウェルネス
- 更年期障害
- 女性特有の病気
- 自宅検査キット
- 女性特化のデジタルヘルスケア
日本企業が現状のトレンドを予測するうえで、またオープンイノベーションの進め方を考えるうえで、本レポートがお役立ていただければ幸いです。
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※今回TECHBLITZ上で配布する「フェムテック Trend Report」は一部項目のみの短縮版となります。完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。
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