ブロックチェーンにより多様なCtoCのマーケットプレイスを構築できるプラットフォーム、Origin Protocol。ユーザーは配車サービスやAirbnb、モノの売買など異なる種類のピア・トゥー・ピアの取引を1つのアカウントで、信用情報などを共有して使うことができる。CEOで共同創業者のJosh Fraser氏に、目指している世界観などを聞いた。

Josh Fraser
Origin Protocol
Co-founder & CEO
2006年Clemson University卒(コンピュータサイエンス)。イベント会社の共同創業者兼CTO、WEB会社の共同創業者兼CEO等を経て、Origin Protocolは5社目の起業。

マーケットプレイスを手軽に作れる

―どんなサービスを提供していますか?

 私たちはブロックチェーンを使って、ユーザーが手軽にマーケットプレイスを作れるサービスを提供しています。ユーザーが何でも売りたいもの、買いたいものをブロックチェーンでやりとりできるわけです。

 開発者にとっても、メリットが大きいスキームになっています。何よりもマーケットをすぐに立ち上げることができます。これまで数ヶ月や数年かかっていたことが、1日でできてしまいますし、私たちのサポートも付きます。現在10万人がOriginをフォローしてくれていて、Originのプラットフォームを使おうとしているパートナーが50社あります。

中間搾取しない仕組み

―これまでのサービスとの違いはどのような点にありますか?

 私たちは純粋にピア・トゥー・ピアのマーケットプレイスを構築します。これによって、まず仲介業者が入らないことで、ユーザーの受け取れる金額が増えますよね。UberやAirbnbは一つ一つの取引の2~4割が企業のマージンとして取られてしまいますが、私たちは純粋に、買いたい人と売りたい人を紹介するところだけを手がけています。

 2つ目に、こうした業界は日本におけるAirbnbや、ロンドンでUberが禁止されたように、規制の影響を受けやすいです。我々は中央集権化しないことで、こうした規制に対応できるようにしたいと思っています。

 3つ目として、世界には単純にクレジットカードや銀行口座を持っていない、けれどもスマートフォンは持っているという人が30億人もいます。UberやAirbnbがさかんな場所で、彼らと競合しようとはしていません。むしろ、規制でUberなどが営業できないところで運営したいですね。銀行口座が無いとUberやAirbnbが使えないという地域でも展開を考えています。

 あとは、これまでのサービスではネットワークを作り、サービスを盛り上げてくれた初期ユーザーがあまり報われることはなかったのですが、私たちは彼らに報いることができればと思っています。

Eメールを使うかのように物の売買を

―どのような世界を目指しているのですか?

 皆さん、通常は様々な取引をするのにそれぞれ違ったユーザーネームとパスワードを利用していて、それぞれで信用スコアも持っているはずです。Facebookなどが異なるアプリにログインできるような方法を採っていますが、これもFacebookが中央集権型で情報を集めているわけですね。でも私たちのサービスは、すべて公になっていて、違うタイプのマーケットプレイスとデータをシェアすることができます。非中央集権で、履歴があなたについてまわります。

 たとえばEメールというのは、様々な主体のメーラーがあるものの、Eメール全体を誰かが牛耳っているわけではありませんよね。私たちはマーケットプレイスにおける、そのような世界を作りたいのです。人々が、仲介業者がいなくても一対一で、まるでEメールを送るかのようにネット上でモノの売り買いを安全に手軽にできるようにしていきたいと思っています。

―どうやって売上を立てていますか?

今は課金をしておらず、まずは今ある問題を解決したいと思っています。将来的に課金できるところはあると思います。幸い資本はたっぷりあるので、オープンソースと同じように、まずは広く使ってもらうことが大事です。

思いつく中で一番大胆なアイデアを

―なぜこのビジネスを始めようと思ったのですか?

 共同創業者のMatthew Liuと私はこれまで様々なビジネスを立ち上げてきました。初期のころに仮想通貨の世界に入り、私はビットコインに、Matthewはイーサリアムにかかわり、テクノロジーについて理解するに従い、これを使って作りたいものを作ることに興味を持ち始めました。ホワイトボードにどんなことができるか書き出したことのなかで、一番奇抜で大胆なアイデアを実現したいと思ったのが、Originのはじまりです。

 今は、PayPalの創業者の一人、YouTubeの最初のエンジニア、Dropboxのエンジニアチームのヘッドだった人物・・・などが私たちのチームに参加してくれています。これから何が起こるかを見たかったら、世界一のエンジニアたちが集まるところに注目するのがいいですよ!



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