データが競争優位性を生み出す今日、データセンターの役割はますます大きくなる。Innoviumはデータセンターに最適化した半導体チップで業界をけん引。創業者でCEOのRajiv Khemani氏に話を聞いた。

データセンターに最適化されたチップ

―創業でインスピレーションとなったことを教えてください。

 私は、主にネットワークとデータセンターの分野でキャリアを積み、創業前は半導体メーカーCaviumでCOOを務めていました。そして、「今後は10年間で、ITインフラはデータセンターに大きく移行していくだろう」と予測し、そこで「徹底的にデータセンターに最適化された半導体チップを作れないか」と考えました。そうすればパフォーマンス、マネジメント、アナリティクスで優位に立てます。それが創業のきっかけとなりました。

 当社が作るのは非常に複雑なチップで、多くの企業が挑戦して失敗してきたものです。設立メンバーの多くはチップ系ベンダーのBroadcom出身で、ネットワーキングに関する知識が豊富でした。おかげでイノベーティブで最高品質のチップを作れました。

 当社は今では80を超える特許を有しています。おかげでチップを大変効率的に作ることができました。データセンターネットワークの運営を容易にするアナリティクス能力をつけ、他ではできなかったような可視性をネットワークに導入できました。

業界最高のパフォーマンス

―プロダクトについて教えてください。

 主要プロダクトである、データセンタースイッチ用チップが果たすのは、SOA(半導体光増幅器)とストレージ、アプリケーションとエンドユーザーを相互につなぐことです。Google、Microsoft、Amazon、Facebook、Ciscoといった企業など、データセンターを運用する企業に活用されています。

Rajiv Khemani
Innovium
Founder & CEO
スタンフォード大学MBA取得。大手・スタートアップ両方で、ネットワーキング及びデータセンターテクノロジーでキャリアを積み、半導体CaviumでCOOを経験し売却。2014年にInnoviumを創業しCEO。

―競合と比較して、強みはどこにあると考えますか。

 強みはパフォーマンスの高さです。当社のチップは最大で毎秒12.8テラバイトのパフォーマンスです。このため、他にないような高品質のネットワークを構築できます。

―ビジネスモデルについて教えてください。

 チップの販売が主力です。チップは容量別になっており、価格は容量の大きさによって幅があります。他には付随するソフトウェアの提供、データセンターの運用を行っています。

日本への進出にも関心

―国際的な事業展開もされていますか。

 米国の他にも、中国、欧州の大規模データセンターが顧客になります。カスタマーの比率は米国と米国外で50対50です。

 日本への進出にも関心があり、協業できそうな日本企業も探しています。データセンターのシステムを運用する企業と提携できたらと思います。当社に関心を示しそうなのは、NTT、ソフトバンク、楽天、KDDIあたりではないかと思います。

―当面の目標と、長期的なビジョンについて教えてもらえますか。

 当面の目標は、カスタマーを増やすこと、これまでと異なる国・地域に拡大することです。新製品も増やしたいです。

 長期的なビジョンは、大規模クラウドやエッジデータセンターなどの顧客に信頼される存在となることです。



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