スタートアップエコシステムの調査・取材で培った知見とネットワークを活かしてTECHBLITZがお届けするグローバルサミット「NEW JAPAN SUMMIT 2023 TOKYO」(10月27日開催@東京都千代田区・丸ビル)。オープンイノベーションに精通した有識者による講演や対談はもちろん、国内外から集結する成長スタートアップによる熱のこもったピッチやコラボレーションブースでの商談も魅力のひとつだ。本記事では、日本の参加スタートアップの中から、TECHBLITZ編集部がピックアップした5社を紹介。「AIの間違い」を防ぐ日本発のグローバルスタートアップや、お米のアップサイクルで国連専門機関からのお墨付きも得るバイオマスプラスチックのメーカーなど、時代の潮流を捉えたスタートアップの最新動向をお見逃しなく!

NEW JAPAN SUMMIT 2023 TOKYOとは:
世界のスタートアップエコシステムと日本をつなぐメディア「TECHBLITZ」が、これまでのスタートアップエコシステムの調査・取材で培った知見とネットワークを活かして企画・運営するグローバルサミット。国内外の「イノベーター(事業会社・スタートアップ・行政・アカデミア)」が集結し、イノベーション創出を促す実践的な「学び」と、共創を目指すための充実した「繋がり」の場を提供します。

<目次>
1.【Citadel AI】AIの「人間ドック」と「ボディーガード」
2.【バイオマスレジンホールディングス】お米でつくる日本発のバイオマスプラスチック
3.【ピクシーダストテクノロジーズ】落合洋一氏率いるディープテック系スタートアップ
4.【WizWe】「習慣化」に必要なのは根性ではなく理論だ
5.【HACARUS】目視の外観検査をヒトから機械へ

1.【Citadel AI】AIの「人間ドック」と「ボディーガード」

設立年 2020年
URL https://www.citadel.co.jp/
 Citadel AI(シタデルAI、本社:東京都渋谷区)は、AIの誤った出力などを防ぎ、「信頼できるAI」の社会実装を実現する、日本発のグローバルスタートアップ。PoCを加速化し品質改善を高速化する「人間ドック」のような機能を持つ「Citadel Lens(シタデルレンズ)」、運用中のAIを継続的に見守り防御する「ボディーガード」のような機能を提供する「‍Citadel Radar(シタデルレーダー)」の2種類の製品を提供する。

 Google Brain、WaymoやTOYOTAなどでハイリスクAIの課題に取り組んできたエンジニアが結集し、開発をリード。国際標準業界を代表する英国規格協会(BSI)やSUNTORYなどグローバルな顧客を持つ。
image: Citadel AI Inc.

2.【バイオマスレジンホールディングス】お米でつくる日本発のバイオマスプラスチック

設立年 2020年
URL https://www.biomass-resin.com/
 バイオマスレジンホールディングス(本社:東京都千代田区)は、米由来の国産バイオマスプラスチック「RiceResin(ライスレジン)」を製造・販売。欧米ではサトウキビやトウモロコシなどがバイオマス原料の主流だが、食用に適さない古米や破砕米などに着目。本来は廃棄されてしまう米を、新しいテクノロジーでプラスチックへとアップサイクルしている。

 生分解性プラスチック「Neoryza(ネオリザ)」と併せて、国連工業開発機関(UNIDO)によるサスティナブル技術普及プラットフォーム「STePP」に認定されている。ビジネスパートナーには三井物産プラスチックなどがおり、京都大学大学院と共同研究も進めている。
image: バイオマスレジンホールディングス

3.【ピクシーダストテクノロジーズ】落合陽一氏率いるディープテック系スタートアップ

設立年 2017年
URL https://pixiedusttech.com/
 2023年7月に米ナスダック上場で話題を呼んだピクシーダストテクノロジーズ(本社:東京都千代田区)は、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据える企業。

 現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「パーソナルケア&ダイバーシティ領域」と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&DX領域」の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開している。
image: ピクシーダストテクノロジーズ

4.【WizWe】「習慣化」に必要なのは根性ではなく理論だ

設立年 2018年
URL https://wizwe.co.jp/
 WizWe(ウィズウィー、本社:東京都港区)は、過去3万人分の行動データを分析し、習慣化の仕組みを実装したプラットフォーム「SmartHabit」を開発・運営。人による伴走サポートとシステムによる自動化の組み合わせで、行動変容を効果的に促し、低価格で成果を最大化している。

 習慣化サポーター1名で3000名の伴走を実現。語学など教育分野の学習習慣化で高い成果を上げ、現在は人生100年時代のウェルビーイング実現のために、フィットネス、ヘルスケア領域に習慣化サポートを拡大中。
image: WizWe

5.【HACARUS】目視の外観検査をヒトから機械へ

設立年 2014年
URL https://hacarus.com/ja/
 HACARUS(ハカルス、本社:京都市中京区)は、製造現場での目視検査の工数削減・人員不足を解決するAI外観検査システム「HACARUS Check」を提供する。「協同ロボット+照明付きカメラ+高性能AI」の一体型ソリューションで、協業ロボットを用いて3次元で撮影することにより、これまで困難だった立体的なワークの裏面や側面など全ての面の検査が可能。検査に携わる熟練者の知見をAIによって資産化し、慢性的な技術者不足や専門的知識の属人化といった現場共通の課題の解決をサポートする。

 また、建設現場などの労働安全支援サービス、医療従事者をサポートする診断支援AIプラットフォーム、画像解析で効率化を図る創薬支援AIプラットフォームなど製造業の枠を超えた製品・サービスを展開している。
image: HACARUS



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