Coverは保険をかけたいものの写真を撮り、アプリにアップロードするだけで適切な保険をレコメンドしてくれる。今回はCo-founderでCEOのKarn Saroya氏に話を聞いた。

Karn Saroya
Cover
Co-founder & CEO
クイーン大学卒業。マサチューセッツ工科大学工科大学にてファイナンスの修士号を取得。2015年にShopifyのモバイルプロダクトチームを率いたのち、モバイルE-CommerceプラットフォームのStylekickを設立。2016年にCoverを設立し、CEOに就任。

写真をとれば保険がかけられる

―Coverのサービスについて教えてください。

 Coverは車や時計など保険をかけたいアイテムを写真に撮るだけで、そのアイテムに合った保険をかけられるアプリです。私たちは保険の選択肢を複数提示するだけではなく、そのユーザーに合ったった保険をレコメンドするように工夫しています。現在、アメリカ合衆国の49の州でサービスを提供していて、30の保険会社とパートナー契約を結んでいます。ユーザーの80%以上は35歳以下の若い人たちですね。

―どのようなアイテムがサービスを利用できるのでしょうか。

 ほとんどのユーザーは車や家の保険を探すためにCoverを利用していますが、もちろん、iPhoneやペット、宝石などにも対応しています。

編集部により一部変更いたしました。

―例えば、腕時計に保険をかける場合、Coverは腕時計の状態をどう判断するんでしょうか。

 私たちはTensorFlow(Googleが開発したディープラーニング・マシンラーニングのライブラリー)をベースとしたカメラを使用し、アイテムの識別や傷などの自動検出を行います。それによってアイテムの位置情報や状態を知ることができます。

Image: Cover

事故やアイテムが損傷した場合の支払いがスムーズに

―Coverを利用することのメリットを教えてください。

 もちろん、一つは簡単に保険をかけられるという点です。もう一つは保険金の支払いのプロセスをスムーズに行える点です。車が事故にあった場合やアイテムが損傷した場合、必要な書類や事故前の写真はすでにCoverが持っています。ですからそれらを保険会社に送れば、すぐに処理が行われ、保険金を支払ってもらうことが可能です。またユーザーの保険加入後も、他に良い条件の保険が出てきた場合、私たちは自動的に提案するようにしています。

―将来の展望について聞かせてください。

 私たちはテクノロジーをコアとする企業です。私はお客様が私たちのサービスを利用するかどうかに関わらず、テクノロジーを使用して、お客様にとって有用なツールとサービスを構築することを目指しています。



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