ChatGPTが世界を驚かせるずっと前から、トップ投資家たちは「生成AIの波」に賭けていました。Khosla Venturesは、まだ誰もその名を知らなかった2019年のOpenAIに5000万ドルを投資。Spark Capitalは2023年5月、シリーズCラウンドでAnthropicへの出資を決断しました。
本レポートでは、Khosla Ventures・Spark Capital・Y Combinatorという3社への独占インタビューを収録。彼らがどのように「AIの波」を捉え、どこに勝機を見出しているのかを分析し、今後のAIビジネスのトレンドを予測します。
※本レポートは、TECHBLITZが実施した独占インタビューをもとに作成しています。記載内容はすべて取材当時のものです。
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「賭け」ではなく「見極め」——トップ投資家たちが生成AIの波を捉えた瞬間
シリコンバレーのトップ投資家たちに共通するのは、「話題になってから動く」のではなく「話題になる前に見抜く」という姿勢です。Khosla VenturesはOpenAIの技術チームを何年も前から知っていたことを明かし、Spark Capitalは「生成AIのコア領域に長年携わってきた人や組織に投資する」という明確な基準でAnthropicへの投資を決めました。
Y Combinatorのギャリー・タンCEOは「今がAIスタートアップを築く黄金時代」と語ります。2024年冬のYCコホートではAIスタートアップが86社と前年からほぼ倍増し、参加スタートアップ全体の売上高は週ごとに10%成長。これは15年前、Airbnbが同プログラムに参加していた頃の伸び率と同水準だといいます。
本レポートで取り上げる投資家の紹介
全3社のインタビューより2社をご紹介します。※以下の情報は取材当時の内容です。
INVESTOR 01
Khosla Ventures(コスラ・ベンチャーズ)
「Googleを凌駕する」と見抜いた初期投資 パートナー:Kanu Gulati氏
運用総額150億米ドル超を誇るシリコンバレーの大御所VC、Khosla Ventures(KV)。誰もOpenAIを知らなかった2019年に、5000万ドルという同社過去最大のファーストチェックを投資し、「育ての親」とも言える存在になりました。Impossible Foods・DoorDash・Square(現Block)など有名企業にもアーリーステージから投資してきた実績を持ちます。
パートナーのKanu Gulati氏いわく、投資判断の基準は「そのスタートアップに、数百億ドル規模のバリューを発揮できるポテンシャルがあるかどうか」ただ一点。OpenAIについては、創業者Vinod KhoslaとCEOのSam Altmanが長年の知り合いだったことに加え、技術チームの実力を以前から把握していたことが投資の決め手になったといいます。
INVESTOR 02
Y Combinator(Yコンビネーター)
AIがもたらす「退屈な作業」の自動化と未来 President & CEO:Garry Tan氏
数多くの著名スタートアップを輩出し、シリコンバレーの「キングメーカー」として名を馳せるY Combinator(YC)。CEOのギャリー・タン氏は「今がAIスタートアップを築く黄金時代」と語ります。2024年冬のYCコホートではAIスタートアップが86社と前年からほぼ倍増し、参加企業全体の売上高は週ごとに10%成長。これは15年前のAirbnbと同水準の伸び率です。
タン氏が注目するトレンドは「退屈で単調な作業」の自動化。売掛金処理を手掛けるFazeshiftはLLMで作業の95%を肩代わりし、コールセンターが担ってきた顧客対応業務もその80〜90%がLLMで置き換え可能になったといいます。基盤モデル各社がしのぎを削る一方、AIの価値は巨大モデルを持つ企業だけに集中するわけではないとも指摘しています。
グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。
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