スマートビルディングで電気代を削減

 Verdigris Technologiesはビルや病院、ホテルなどにハードウェアセンサーとエネルギー管理プラットフォームを提供している。ビルなどのエネルギー管理はとても複雑で、通常は電力会社に頼りきりだ。しかもエネルギー管理といっても、電力会社が顧客に使用料を徴収するために電力使用量を計るだけだった。しかし、近年IoTを低コストで利用できるようになり、電力会社以外でもセンサーを使用して、どこでどのように電力が使用されているかといったデータを取得し、分析することが可能になった。

どの機器がどのくらいのエネルギーを消費しているか見える化

 Verdigris Technologiesのハードウェアセンサーは電力の使用量を計測し、そのデータをWi-FiまたはVerizonの4G/LTEを使用しクラウドへ送っている。特徴はAIを使用し、どの機械、電球がどのくらいの電気を使用したのかを把握できる点だ。機械や電球から出るシグナルをAIが一つ一つ分け、どこから来たのかを識別する。「例えば、1つのセンサーを1つのサーキットに接続して、会議室やラップトップ、テレビ画面、スピーカーや照明などを接続することができます。そして、マシンラーニングが一つ一つのシグナルを分け、ラベル付けをします。そしてそのデータから別のマシンラーニングで分析し、建物内でどのようにエネルギーが使われているかを予測できるのです」とCEOのChung氏。

 これらの予測された情報を使用して、建物の水道、ファンのスピード、ライトが適切なタイミングでオンになっているかなどを確認できる。またポンプの故障や回路が遮断されていないかといった問題や潜在的なリスクを特定する。

 ちなみにハードウェア自体は30分から2時間ほどで取り付けることができ、一度取り付けたら、サーキットパネルから直接充電するため、取り外して充電する必要はないという。

エネルギー管理市場のリーダーとなりたい

 「私たちはビルと工業産業の市場でリーダーとなりたいと考えています。これから10年、15年でAIはインターネットや車、旅行などで私たちの生活の一部となっていくでしょう。私たちは電力管理の領域でAIと関わっていきたいと考えています。私たちは世界のエネルギー管理企業のリーダーとなりたいと考えています」とChung氏は語る。

 Verdigris Technologiesは日本企業とのコラボレーションにも積極的だ。「日本企業とコラボレーションできることを楽しみにしています。特に製造業は先進的なテクノロジーを持った日本企業が多いですからね。また日本展開にもとても前向きです。難しいのは法規制やセールスにおいての文化など、日本展開する上で知らないことが多いということです。我々はそれらのことを学びたいと考えています」。

Mark Chung
Verdigris Technologies
Founder & CEO
スタンフォード大学電気工学科にて修士号を取得。Timple Navigationでシステムエンジニアとして勤務したのち、Appleに買収されたPA Semiなど複数の企業でエンジニアとして務める。2011年にVerdigris Technologiesを設立し、CEOに就任。



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