Upsolverは、アマゾンウェブサービス上でデータレイクの管理・統合・構築するプラットフォームで、クラウドネイティブのデータレイク管理のスタンダードを目指している。
Founder & CEOのOri Rafael氏は、「私はイスラエル軍で7年間データ関連のポジションに就いており、そこでスキルを獲得し共同創業者とも出会いました。我々は広告最適化のスタートアップをスケールアップするために複雑なデータレイクを管理しなければならないことに苛立ちを感じ、そのシステム管理のスケーリング、信頼性、パフォーマンスの問題を解決することに没頭していました。結果的に、我々はデータパイプライン(ETL)の問題に焦点を当て、従来のDBAやSQLアナリストがクラウドで最新のデータパイプラインを処理できる製品を開発しました」と語る。
Ori Rafael
Upsolver
Co-Founder & CEO
テクニオン - イスラエル工科大学でコンピューターサイエンスを学び、その後、イスラエル軍のエリートテクノロジーインテリジェンスユニットでテクノロジー管理職を務める。テルアビブ大学にてMBAも取得。複数企業でのマネジメントを経て、2014年にUpsolverを共同創業し、CEOに就任。
対象とするマーケットはデータ分析を要する業種全般で、広告、保険、教育、モバイルアプリなど多岐に及ぶ。「Upsolverの最大の強みは、スピードです。従来より20倍の速さで分析を行うことができ、6か月かかっていたプロジェクトを2週間で完了させることができます。結果、年間で数十万~100万ドルのコストダウンを実現できるのです」と語る。料金体系は利用量(プロセス時間)に応じたサブスクリプション制となっている。
「コロナ禍でクラウドデータ管理のニーズは急成長しており、当社製品への引き合いも確実に高まっている。当社はもともと複数拠点間のリモートワークをベースにしていたので、コロナ禍においてもZoom等のツールを活用してトレーニングやセールスを行っている」とRafael氏は語る。
現在は北米・ヨーロッパ・イスラエルを主戦場にしているが、将来的にはアジア・日本市場にも関心があり、「私たちはパートナーとの協業を考えています」とRafael氏は語る。