(2020年にCisco Systemsが買収。2022年6月追記)
インターネット上のGoogle Maps
―どのようなサービスを提供していますか。
私たちはインターネット上のGoogle Mapsのような役割を果たしています。顧客企業に対し、ユーザーがどこから何のアプリケーションでアクセスしているかという情報を可視化しています。いまやビジネスがどんどんクラウド上で展開されるようになって変化が加速しましたがインターネット上の管理は複雑化しています。
―どのような利用ケースがありますか。
たとえばあなたが大きな銀行で、様々なバンキングシステムのポータルを持っているとしましょう。個人向け、企業向け、ローカル、グローバル…これらを管理するのに、ユーザーエクスペリエンスがうまくいっているかどうか、どうやったらわかるでしょうか。
あなたがEコマースのサイトを持っているとして、ユーザーの場所、決済などのソフトウェアがうまくいっているか、ネットワークが機能しているかを知りたいはずです。こうした情報をモニタリングでき、しかもビジュアルに可視化するのが私たちのサービスです。
Image: ThousandEyes
どこで問題が起きているか一目瞭然
―特にどのようなシーンで可視化が役立ちますか。
これまで遅延などの何か問題があったらそれぞれのアプリケーションのコードをチェックしないといけなかったのが、ThousandEyesを見ればどこで問題が生じているのか一目瞭然になります。インターネット上で問題が生じていると自分で直せることは少なく、第三者に対応を求める必要がありますが、誰に連絡すべきかもすぐに分かります。
―ビジネスモデルはどのようになっていますか。
サブスクリプションモデルです。プロダクトを提供するだけではなく、チャットウインドウにヘルプを出してもらえれば我々の専門家チームが何が起きているのかについてのコンサルテーションを提供することもできます。
―日本含む海外展開は考えていますか。
日本にすでに顧客がいますし、シンガポールやオーストラリアにも展開を考えています。企業との協業は長期的な関係が大事だと思っています。クラウドへのシフトは世界各国で起こっていますし、もちろん日本もです。