ユーザーが興味を持つメッセージを通知
―創業した経緯を教えてください。
私がモバイルゲームスタートアップを経営していた時、どうしたら一度離れたユーザーがゲームに戻ってきてくれるのだろうと考えました。新たなレベルをリリースしたときや、一度離れたユーザーがゲームに戻ってくるようなユーザー個人に合わせたメッセージを送信するようなプロダクトを求めていました。
私達が暗中模索すればするほど、これはエキサイティングなビジネスチャンスだと感じるようになりました。そこで私達はゲームスタジオ事業を縮小し、新たな事業を立ち上げることにしました。
―プッシュ通知とはどのようなプロダクトでしょうか。
利用しているアプリやウェブに搭載でき、異なるチャンネルをまたいでメッセージを送るサービスです。当社がサポートするのはモバイル・ウェブのプッシュ通知と、モバイルアプリ内のメッセージです。特定の国や物事において、ユーザーが興味を持つようなメッセージを表示できます。まさにディベロッパー本位のプロダクトです。プッシュ通知により自社ウェブサイトやアプリへ誘導することを考える中小ディベロッパーにとって期待できるサービスです。
現在はインターネット空間で圧倒的に広く活用されており、90万(取材当時)のディベロッパーが利用しています。1日平均50億以上のウェブプッシュ通知を送信しており、1日の通知数の最多は65億です。
―どのようなビジネスモデルでしょうか。
入口の段階では無料ですが、顧客が求めるニーズがより高度になり、より深いアナリティクス、徹底したセグメンテーション、他のプロダクトとのインテグレーションを求めるようになれば、使用量に応じた利用額を課しています。
―競合と比較して、強みはどこにあると考えますか。
活用しているディベロッパー数の多さでは当社が圧倒的です。当社は市場全体にフォーカスしています。大企業から中小企業までどの企業にとってもシンプルでアクセシブルであり、大きな予算でも小さな予算でも対応できることです。
よりインテリジェントなメッセージを
―当面の目標と、長期的なビジョンについて教えてもらえますか。
当面は、エンジニアチームの成長や、新機能や特徴改善や加速化を考えていきたいです。長期的には、一層インテリジェントなメッセージをユーザーに送れるようにすることです。
―国際展開をどう考えていますか。
英語圏のカスタマーが多いですが、欧州、アジア、南米のカスタマー数も驚異的です。
日本市場には言語の壁があります。まだローカライズができておらず、サポートできる範囲は限定的です。日本進出は当分先のことになりますが、きっと興味深い市場になると考えています。