ストレス軽減のための1500セッション
―どのようなサービスを提供していますか?
忙しい現代人に、1日5分の瞑想を促し、ストレスを軽減するアプリケーションを作っています。世界クラスの専門家がオーディオでセラピーセッションを提供します。「難しいプレゼンテーションを控えている」「将来について不安」「眠れない」など、シチュエーションに合わせて1500ものセッションがあります。
登録は無料で、1500セッションすべてにアクセスができるプレミアムプランは月々 $11.99で、年間で利用すると一ヶ月あたり$8.99になります。
―このビジネスを始めた背景にはどのような問題があるのでしょうか。
今日、何百万人のアメリカ人がストレスに苦しめられています。でも、これに対処できる専門家の数は限られています。多様な専門家が、ストレスを軽減するためのスキルと実践的なアドバイスを、どこにでも届けられるようにとの思いで、アプリを作りました。
Spotifyが音楽のための、Netflixが動画のための行き先になっているように、私たちはメンタルの健康のためにアクセスする場所になりたいと思っています。
専門家にアドバイスをもらう難しさ
―実際に瞑想やヨガをしにスタジオなどに行く選択肢についてどう考えますか。
あなたが悪いニュースを受け取ったとき、孤独なとき、ワークライフバランスで苦戦しているとき…行ける場所はどれくらいあるでしょうか。既存の選択肢には限界があります。正しいセラピストを見つけるというのは大変なことで、仮に見つけることができても、忙しい中でセッションの時間を確保するのは至難の業です。
エグゼクティブコーチを得るのは多くの人にとって高額な投資です。自己啓発本は世の中に溢れていますが、忙しい日々の中で、目の前のストレスを減らすために腰を下ろして本を読むことがどれくらい頻繁にできるでしょうか。
Image: Simple Habit
100人以上の専門家による多様なコンテンツ
―アプリとしての強みはどのようなところにありますか。
私たちはコンテンツのマーケットプレイスです。内製でわずかな講師のコンテンツを作っているパブリッシャーモデルとは異なり、私たち自身はコンテンツを作っていません。100人以上の世界の専門家がコンテンツを提供してくれています。この多様性が、ユーザー個人個人の状況に合ったセッションを選ぶことを可能にしています。
ユーザーに、最も有効だったセッションをフィードバックしてもらう機能もつけました。ユーザーごとにカスタマイズして、その人や状況に合ったセッションを選びやすいように工夫をしています。
瞑想だけではなく、幅広いメンタルの健康にフォーカスしている点も強みです。瞑想アプリの中で私たちはiTunesでナンバー1のランクをつけてもらっており、2018年には「Google Play Award for Best Well-Being App」に選ばれました。
ユーザーは高校生から農業従事者まで
―どのようなユーザーが多いのでしょうか。
サービスを開始したとき、典型的な利用者は20代後半の高キャリアの若いプロフェッショナルなのではと想像していました。ところが、実際にふたを開けてみると、高校生からアーティスト、医師、農家の方など、非常に多様なユーザーが使ってくれています。野心があって、好奇心があり、個人の成長に情熱を持っている人が多いようです。
アメリカ以外への展開については、その国出身で母国語の専門家とのパートナシップを得て、プラットフォームをローカライズさせることができれば、グローバル展開を考えていきたいと思っています。