※レポート本誌は、2025年9月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。
ヒューマノイドの世界市場 今とこれから
ヒューマノイドの世界市場
出典:The Business Research Company “Humanoid Robot Global Market Report 2025”
近年世界的に深刻化する労働力不足や生成AIの爆発的な進化を背景に、かつてSFや映画の世界のものであったヒューマノイド(人型ロボット)が現実世界に組み込まれつつあります。著名ベンチャーキャピタルや大手テック企業、自動車メーカーは、この新時代の「労働力」にこぞって巨額の資金を投じており、業界はまさに離陸直前の様相を呈しています。
ヒューマノイドの世界市場は今後、驚異的な成長を遂げる見込みです。調査会社The Business Research Companyの予測によれば、その市場規模は2025年の$5.44Bから、年平均50%の成長率で2029年には5倍以上の$27.54Bに達すると予想されています。この急成長は、製造、物流からヘルスケア、防衛に至るまで、様々な産業で人手不足が課題となる中、その解決策としてヒューマノイドの活用に関心が集まっていることを示唆しています。
この数年、ヒューマノイドを開発するスタートアップに対し、世界中から投資マネーが集中しています。その代表例が米国のFigureで、2024年2月にOpenAI、Microsoft、NVIDIA、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏などから$675M、さらに2025年9月には$1.0Bの大型調達を実施しました。また、ノルウェーの1X TechnologiesやカナダのSanctuary AIといった企業も大型調達に成功しており、開発競争はますます熱を帯びています。特に投資家たちが注目しているのは、従来の産業用ロボットにはない様々なタスクを柔軟にこなす「汎用性」であると言われており、幅広い業界への展開に高い期待が寄せられています。
ヒューマノイドは次世代の労働力を担う新潮流として、その存在感を一層高めています。本レポートでは、特に注目すべきスタートアップをカテゴリー別にご紹介します。皆さまのビジネスにおける情報収集や意思決定の一助となれば幸いです。
本レポートの無料版ではスタートアップを12社ご紹介
「ヒューマノイドトレンドレポート」は、以下の画像の内容で構成しております。そのうち本記事のフォームから入手できる短縮版では、冒頭の「Overview」と「カテゴリー概要(一部)」をお読みいただけます。
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[完全版で追加される内容]
・(Category7以降)カテゴリー概要
・大手企業との協業 / 導入事例
汎用ヒューマノイド
近年の AI 技術と精密な認識技術の進化を追い風に、これまで困難とされてきた「汎用性」という壁を打ち破り、世界中のスタートアップが人間のような器用さと知能を備えた汎用ヒューマノイドの開発に取り組んでいます。多様な環境や複雑な作業に対応する「人型の労働力」として、汎用型のヒューマノイドが注目を集めています。
Sanctuary AI
人間と同等の器用さで繊細な作業に対応
image : Sanctuary AI HP
汎用的に活用できるヒューマノイドロボット。第6世代「Phoenix」には、模倣学習・強化学習・自然言語処理などを統合した自社開発AIプラットフォーム「Carbon」が搭載されている。人間の身体サイズや能力を模倣して設計されており、特に触覚センサーによる20の独立動作により、人間と同等の器用さで、繊細なピッキングや組み立て作業を得意とする。
- 資金調達額累計:$90.0M / Series Unknown
- 本拠地:カナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー
- HP:https://www.sanctuary.ai/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/-lx7O4bDx
筋肉:アクチュエータ・駆動系
高性能アクチュエータと駆動系技術の進化は、人間の身体能力と同等、あるいはそれを凌駕する性能と柔軟性を実現し、ヒューマノイドの発展のドライバーとなっています。近年、コンパクトで高出力な駆動構造や、生体模倣を追求したリニアまたは回転型アクチュエータをはじめとする新技術が相次いで登場し、二足歩行や繊細な物体操作の限界を大きく押し広げ、ヒューマノイドが実社会で活躍するための鍵となっています。
Apptronik
安全な協働を実現する、力制御アーキテクチャ
image : Apptronik HP
単純肉体労働を代替するヒューマノイドロボット。物流や製造現場の労働力不足の解消を主な目的とする汎用ヒューマノイド「Apollo」は、身長約170cm、体重約70kgで、最大25kgの物体を扱い、独自の制御機構により人間と安全に協調して作業を行う。
- 資金調達額累計:$762.8M / Series B
- 本拠地:米国 テキサス州 オースティン
- HP:https://apptronik.com/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/-RKPVMm5x
テレプレゼンス
テレプレゼンスとは、遠隔(tele)と存在(presence)を組み合わせた言葉で、離れた場所にいてもその場にいるかのような臨場感を提供する情報通信技術の総称です。高度な映像、音声伝送、ロボット制御技術の進化によって、多様な分野で距離の壁を超えたリアルな体験が拡大し、新たなコミュニケーションの在り方を生み出しつつあります。
Telexistence
自律制御と遠隔操作で実用的な労働力を提供
image : Telexistence HP
小売店舗内での商品陳列業務などを代替する水平多関節型ロボット等を開発する。日本では、ファミリーマートやセブン‐イレブン店舗への導入実績を有しており、2025年6月には、米国Physical Intelligenceと小売店舗での商品補充業務の自動化に関するパートナーシップを発表している。
- 資金調達額累計:$197.4M / Series B
- 本拠地:日本 東京都
- HP:https://tx-inc.com/ja/top/
- 企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/-9KpdJdKN
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