国別のスタートアップエコシステムの概要と、その成⻑を⽀える主要プレーヤーや今注⽬のスタートアップをご紹介。今回は「ベルリン」の動向をお届けします。
※レポート本誌は、2025年7月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。

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自由で国際的な文化が生んだ、ベルリンの成長するスタートアップエコシステム

 ベルリンはここ数年、欧州のスタートアップエコシステムランキングでトップ3の地位を確⽴し、VC投資額ではドイツ国内の約3分の1を占めるなど、ヨーロッパを牽引する成熟したイノベーションハブとなっています。

 その背景には、ベルリンの壁崩壊後に⽣まれた⾃由で国際的な⽂化と、ヨーロッパ中央という地理的優位性があります。この環境が世界中から多様な⼈材を惹きつけており、その質の⾼さは、成功経験を持つ起業家や優秀な技術者の集積を⽰す「⼈材と経験」ランキングで世界第2位と評されています*。また、イグジットまでの期間が平均8.5年と世界平均より速い点*もベルリンのエコシステムの勢いを象徴しています。そして、近年のベルリンは、この強⼒な⼈材基盤と成⻑の勢いを活かして、AIやフィンテック、クリーンテックといった分野に注⼒しており、政府の強⼒な⽀援と世界トップクラスの研究⼒がその進化を⽀えています。

 本レポートでは、ベルリンのスタートアップエコシステムの概要と、その成⻑を⽀える主要プレーヤーや今注⽬のスタートアップをご紹介します。

*Startup Genome “The Global Startup Ecosystem Report 2025 Berlin

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文化の都ベルリン、テクノロジー分野が経済成長を支えるイノベーションハブ

 ベルリンは、東京23区より広い約890㎢に約380万⼈が暮らすドイツの⾸都。⽇本との時差は8時間 (夏時間適⽤時は7時間) 、ドイツ北東部のブランデンブルク州に囲まれる形で位置します。主要産業は、IT、メディアや⾳楽、アートなどのクリエイティブ、ライフサイエンス、観光業など。公⽤語はドイツ語。2025年5⽉、キリスト教⺠主同盟 (CDU) のフリードリヒ‧メルツ⽒が⾸相に就任し、新政権を率いています。

 歴史的な観光スポットや⾃由なクリエイティブ産業のイメージが強い⼀⽅、実態としてはフィンテックや情報通信技術、法⼈向けサービスなどの知的産業が経済を牽引しています。⽂化の都のイメージの裏側で、テクノロジー分野が経済成⻑を⼒強く⽀えています。

 この成⻑は、国と市の両⽅による⽀援体制によって後押しされています。ベルリンのスタートアップは、ドイツ政府が2030年までに100億ユーロ (117億USD) を投じる国家レベルの⽀援策を活⽤できる⼀⽅、ベルリン市も独⾃の⾏動計画「Startup Agenda(2022-2026)」を推進。その成果として、市の経済振興機関であるBerlin Partnerは、2024年だけで11億ユーロ(約13億USD)の投資を誘致しました。更に、市は新たに「Deep Tech Hub Berlin」を設⽴するなど、AIや量⼦技術といったディープテック分野にも注⼒しています。

 ベルリンの壁崩壊後の90年代から2000年代初頭、安価な物価を求めて世界中からクリエイターや若者が集い、英語が普及していきました。その中で多様性を受け⼊れ、⾃由で国際的なコミュニティが形成されていき、スタートアップ⽂化や起業家精神の⼟台となりました。現在では、その国際性と創造性が強みとなり、ロンドン、パリに次ぐ欧州を代表するスタートアップエコシステムへと成⻑しています。

 そして、市内には約5,000社のスタートアップがベルリンに拠点を置き、約10万⼈の雇⽤を創出。また、過去5年間で世界中から誘致したVC資⾦は、総額230億ユーロ (約268億USD) にのぼり、エコシステムは今もなお進化し続けています。この成⻑は、産学官の強固な連携が⽀えています。例えば、主要⼤学はアライアンスを組み、官⺠連携のVCがリスクマネーを供給。さらに「German Startup Awards」のようなイベントが成功者を称える等、エコシステム全体の⼠気を⾼めています。

 ベルリン市は今後、サステナビリティや⼥性創業者⽀援を強化するとし、持続可能性と多様性を重視する先進的なイノベーション拠点として、さらなる成⻑を⽬指す動きを加速させていくとみられます。

参考: 外務省/ドイツ基礎データドイツ連邦共和国⼤使館‧総領事館/ベルリン州Berlin Partner/Annual Report 2024ジェトロ/ドイツのスタートアップ...Startup Agenda 2022-2026Berlin.de/Berlin setzt auf...

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レポートに掲載のベルリンスタートアップを2社ご紹介

Pliant
法⼈クレジットカードの発⾏ / 管理システム

image : Pliant HP

企業の様々なニーズを満たしながら、経費節減も実現する法人向けクレジットカードプラットフォーム。管理者はすべてのカード / 取引 / 期間毎に利用限度額を細かく設定し、チームのニーズに沿った調整がいつでもできる。企業が利用している既存の会計 / 請求書管理 / 旅費 / その他の財務ツールとシームレスに統合可能。2025年4月にPayPal Venturesなどから$40Mを調達。

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juna.ai
重工業の脱炭素化を支援するAIエージェントソフトウェア

image : juna.ai HP

主に重工業における製造プロセスやエネルギー効率を最適化する、脱炭素に貢献するAIエージェントソフトウェア。強化学習やディープラーニングを活用したAIエージェントが、既存の生産システムから得られる各種履歴データを学習して、リアルタイムで効率改善に繋がる最適条件を求め、オペレーターにどのような微調整が必要かを指示する。すでにドイツ国内の数社と契約し、彼らのプロセスの改善を進めているという。


 グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

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