TECHBLITZ編集部では今回、「建設」の分野における注目スタートアップや、その資金調達動向をまとめた「建設50」レポートを作成しました。“建機レンタル”、“資材調達”、“モジュール建築”などに分類し、世界の先端ソリューション事例を紹介しています。
※レポート本誌は、「BLITZ Portal」にて2024年5月にご利用企業向けに発刊しております。

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建設関連の概況

 建設業界はプロジェクトの複雑さや細分化されたプロセス、紙ベースのシステムへの依存、熟練労働者の高齢化などの要因から、テクノロジーの導入が進みにくい業界の1つであるとされてきました。しかしコロナ禍を契機とした遠隔業務の必要性、深刻な人材不足、インフレ等による経済的課題への対処など、ここ数年で建設業界を取り巻く大きな環境の変化が起こりました。これらの変化に対応すべく、建設テックへの需要が高まり、新たな技術やサービスを扱うスタートアップに注目が集まりました。

 特に、遠隔からの重機操作や現場監視などの業務を可能にして作業員の安全性や作業効率を高めるソリューション、プロジェクト進行や資材調達を効率化する管理ツールやオンラインマーケットプレイス、材料の無駄を排除し従来よりも短い期間で建築できるモジュール住宅などは、建設業界特有の課題を解決しうるテクノロジーとして、多くの投資家や事業会社からの期待が寄せられています。

 また、この業界で特に注目すべきなのは持続可能性の問題です。一般的に建物部門で消費されるエネルギー量は全体の30%にもなるとされており*、エネルギー消費量とそれに関連するCO2排出量の削減に対して建設業界が果たし得る役割は大きいといえます。実際、近年では、エネルギー消費量とCO2排出量の少ない建材、廃材を削減する環境負荷の少ないモジュール建築やリノベーションなどの工法、省エネルギーを実現するエネルギー管理ソリューションなどの技術を扱うスタートアップの存在感が増しており、持続可能性の問題を解決する一手となりつつあります。

 本レポートでは、世界の建設関連スタートアップの中から累計資金調達額トップ50社 (2024年4月時点)をピックアップし、カテゴリーに分類してご紹介します。

* IEA/Energy system/Buildings

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「建機レンタル」「資材調達」「モジュール建築」などの注目スタートアップを紹介

 本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。

【8つの注目カテゴリー】

  • ロボティクス
  • 建機レンタル
  • プロジェクト管理
  • ファイナンス
  • 資材調達
  • モジュール建築
  • 施設・ビル管理
  • 住宅リノベーション

 その中でも今回、「建機レンタル」「資材調達」「モジュール建築」のスタートアップを一部紹介いたします。
※以下の資金調達額累計は2024年4月時点の数値となります。

建機レンタル

IoTとAIを活用した建機レンタルプラットフォームは、建機の需給の最適化と効率的な運用を実現し、建機の調達コストや稼働率の低さといった建設業界の経営課題を解決する。


EquipmentShare
建機レンタル業界の“Airbnb”

Image : EquipmentShare HP

建機レンタルマーケットプレイスを提供。IoTセンサーとテレマティクスで建機を管理し、需給に応じた価格設定で競争力を発揮。オンラインで24時間注文可能。またメンテナンスサポートも充実している。

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資材調達

資材価格の高騰が続くなか、従来型の建設資材調達のデメリットを解消し、適正価格での資材調達を可能にするマーケットプレイスに注目が集まっている。価格の透明性を高めるとともに、サプライヤーとのコミュニケーションを統合して調達プロセスの効率化を図る。


GoExpedi
石油ガス会社向けマーケットプレイス

Image : GoExpedi HP

エネルギー産業プラントの建設・メンテナンス用の消耗品調達に特化したマーケットプレイス。20万点以上の専門品が掲載され、ミスなく購入できる分かりやすいUIと価格透明性が特徴。

モジュール建築

調達資材を輸送し現地で建築する工法は、天候の影響や輸送時間のロスにより工期が長期化し、追加コストの発生や環境負荷の増大につながる可能性がある。工場で生産したモジュールを現地で組み立てる手法を採用することで、工期の短縮、コストの削減、廃棄物の削減などの達成を目指す。


Mighty Buildings
環境に優しく気候変動に強い3Dプレハブ住宅

Image : Mighty Buildings HP

独自の材料と3Dプリント技術によるプレハブ住宅部品の製造システム「Mighty Kit System」を開発。住宅建築現場横に工場を設置し3Dプリンタで住宅部品を製造。輸送コストとCO2を削減。


 グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

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