※レポート本誌は、2024年1月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。
ジャンシン(匠新)とは
Image: ジャンシン(匠新)HP
2015年に上海で立ち上げられた、日系事業会社向けに日中オープンイノベーション共創を推進するアクセラレーターです。設立以来、業界ごとのイノベーション状況解説や現地スタートアップを招いたハッカソン、ピッチイベントなど数多くのサービスを通じて大企業とスタートアップのイノベーション実現を促進しています。
2024年1月時点の中国イノベーション動向は?
「中国イノベーションの最新動向と日中オープンイノベーション取り組み事例」レポートでは、以下の内容をレポートとしてまとめています。
- 中国ユニコーン企業及びスタートアップ投資から見る新興分野での中国注目領域
- 中国スタートアップ投資及び産業の都市別特徴
- 日系企業の各都市におけるR&Dの取り組み例
- 中国企業・中国ブランドの海外進出トレンドと日系企業にとっての共創機会
- 日中オープンイノベーション取り組み事例
- 参考:欧米企業の取り組み事例
中国ユニコーン企業およびスタートアップ投資から見る新興分野での中国注目領域
中国スタートアップの各業界毎における投資件数比率推移
中国における投資の関心領域は年々変化しており、直近ではコロナ前後の2020年以降で新たな変化も発生しております。
過去10年の業界別投資内訳の推移を見ると、コロナ前の2019年までは「企業向けサービス」が常に1位で、続いて「電子商取引」「先進製造」「医療健康」が続いていましたが、2018年に初めて「先進製造」が「企業向けサービス」を追い越して1位へと成長しました。これは米中貿易摩擦の影響もあって中国における製造業の国産化の流れが加速したことが主な要因の1つとなります。
2020年には「医療健康」も「企業向けサービス」を追い越して2位へと成長しました。これは、コロナの流行による医療関連用品や感染症対策ソリューションに対する需要の増加、また加速し始めた少子高齢化問題による高齢者産業の成長への期待値の高まりが背景にあります。
2018年あたりまでは各業界それぞれに投資が分散しましたが、2019年以降は投資領域が一部に集中する傾向が見られるようになり、直近では「先進製造」「医療健康」「企業向けサービス」の3業界への投資件数が全体のおよそ6~7割を占めました。
日中オープンイノベーション取り組み事例
トヨタ × 小馬智行(Pony.ai)
中国自動運転開発スタートアップの小馬智行(Pony.ai)とトヨタ中国は2023年8月4日、合弁を設立すると発表しました。
新会社がトヨタブランドのBEVをPony.aiに提供し、Pony.aiの自動運転システムを搭載しました。自動運転タクシーを量産化と同時にしていく方針となっています。
合弁を設立するのは、Pony.aiとトヨタ自動車(中国)投資有限公司(TMCI)、広汽トヨタ自動車(GTMC)の3社で、小馬が完成させたRobotaxiの運営プラットフォームを通じて、乗客に自動運転モビリティのサービスを提供します。
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