米国やカナダの金融機関、不動産会社など向けに、外国人の移民や留学生の母国での信用情報を提供してローンや賃貸の契約をしやすくするサービスを提供するNova Credit。自身がロシア出身で米国で苦労した経験もあるというCEOのMisha Esipov氏に話を聞いた。

Misha Esipov
Nova Credit
CEO
ロシア出身。NYU卒、スタンフォード大学でMBA取得。ゴールドマンサックス、プライベートエクイティなどを経て2015年にNova Credit創業。

外国人は銀行で審査にはねられる

―留学生や外国人は信用力がないという問題がありますよね。

 米国の外国人留学生は、クレジットカードを作る、ローンを組む、アパートを借りる、携帯電話を使う際、苦労した経験が必ずあると思います。米国に移ってきて、銀行に行けば、銀行は米国内での信用情報を探そうとします。それで大抵はそもそも十分な情報がないからと、審査にはねられてしまいます。

―ご自身の経験が創業のきっかけになったのですか。

 創業メンバーの私たち自身がロシアや英国、オランダなどからの移民で、こうした問題に直面し、理不尽だと感じました。私たちはこの問題をシステマティックに解決できないかと考えました。世界中を動く際に、個人の信用情報を持ち歩けないかと。移民やグローバル市民が増える中で、グローバルな金融のエコシステムが必要とされています。

Nova Credit: A World Beyond Borders

国外の信用情報会社とパートナー

―どのようにその問題を解決しているのですか。

 現在私たちはExperian、Equifax、TransUnionといった米国や海外の信用情報会社とパートナーシップを組んでいます。これにより、信用を確保できるというわけです。たとえば消費者がNovaの顧客銀行に行くと、Novaを通じて母国での信用情報が確認でき、銀行が利用できるという仕組みです。学生ローンなどを提供している金融機関のほか、不動産会社、通信会社などを対象としつつあります。

―米国以外の進出には関心がありますか?

 現在は米国、カナダの顧客への営業にフォーカスしていますが、次は英国、オーストラリア、香港、シンガポールなど移民が多い国に進出していきたいですね。日本企業との協業も大歓迎です。日本での信用情報も増やしたいですし、日本にも外国人の留学生や労働者が増えているので、日本に行く外国人の信用力を評価したい企業の手助けもできると思います。




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