このトレンドレポートでわかること
●業界別2021年ユニコーン企業(小売・物流、金融、IT・セキュリティ・通信、ヘルスケアetc)
●2021年にユニコーンになった日本企業
●次のユニコーン候補
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2021年はVCやCVCからの投資が活発に
2013年、米国のベンチャーキャピタリストであるAileen Leeは、評価額$1B(約10億ドル)以上のスタートアップ企業(非上場)を”ユニコーン”と表現しました。当時、その域に達するスタートアップは非常に希少な存在であり、その希少性を表すためギリシャ神話に出てくる伝説上の動物になぞらえた命名だと言われています。実際、2013年時点で“ユニコーンクラブ”に属するスタートアップは、北欧発の後払い決済Klarnaなど10社前後にとどまっていました。
その後は、VCのみならず大手事業会社でも提携/買収を視野に入れたスタートアップへの大型出資が相次ぎ、その結果ユニコーンへ変貌するスタートアップの数も増加しています。特に2021年は、VCやCVCからの投資が活発になりユニコーン企業が急増しました。現在、世界のユニコーンは900社を超える*とも言われており、それらが新たなビジネスモデルの浸透やテクノロジーの発展を後押ししています。
一方で、かつてのユニコーンの言葉の意味は薄れていますが、最近ではユニコーンの更に上位となる“デカコーン”(評価額$10B以上)や“ヘクトコーン”(評価額$100B以上)といった造語も出てきています。ヘクトコーンとしては、ショート動画アプリ「TikTok」を運営するByteDanceが挙げられますが(2021年12月時点)、デカコーンクラスではデジタル化ニーズを追い風とするeコマース関連や決済関連企業が比較的多くなっています。また、間もなくユニコーンの仲間入りをするであろうと目されるスタートアップも多く、それらは“エマージング・ユニコーン”や“Soonicorn”とも呼ばれているようです。
地域分布においては、依然としてスタートアップ大国である米国の企業数が多いものの、中国や欧州、インド発のユニコーンも徐々にその数を増やしてきています。日本でも、オープンイノベーションへの関心の高まりや政府のスタートアップ支援施策を背景に、ユニコーンの誕生が見られるようになりました。
さて、本レポートでは、2021年に新たにユニコーンとなったスタートアップ**をTECHBLITZ独自のカテゴリーに分類し、その中からいくつかの企業をピックアップしてご紹介しています。特にユニコーンが多く誕生したカテゴリーについては、評価額トップ10リストも併せて掲載しています。レポートの最後には、2021年にユニコーンとなった日本のスタートアップと、今後ユニコーン化が近いとされている注目の企業もご紹介しています。
* CB Insights “The Complete List Of Unicorn Companies” (November 2021)
https://www.cbinsights.com/research-unicorn-companies
** 上記CB Insightsのリストをベースに、「非上場」「2021年に評価額$1Bを達成」「2011年以降に設立」の全条件を満たす企業を対象とする。
最近ではユニコーンの更に上位となる“デカコーン”や“ヘクトコーン”という造語も
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海外の新ユニコーンを独自の14カテゴリーに分け、その中からいくつかの企業をピックアップしてご紹介しています。なお、ユニコーンの誕生が特に多かった6カテゴリーについては、カテゴリーの概要説明と企業評価額に基づく新ユニコーンTOP10ランキングも併せて記載しています。またカテゴリー別以外にも「2021年にユニコーンになった日本企業」や「今後のユニコーン候補企業」もレポート内で紹介しております。
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- 2021年にユニコーンになった日本企業
- 次のユニコーン候補
日本企業が現状のトレンドを予測するうえで、またオープンイノベーションの進め方を考えるうえで、本レポートがお役立ていただければ幸いです。
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