世界196カ国どこでもSIMカードなしでネット接続できるGigSky

世界196カ国どこでもSIMカードなしでネット接続できるGigSky

Mobile / Silicon Valley / Startup / GigSky
2019-12-08 08:30
SIMカードなしで、海外のキャリアに接続できるプラットフォームを展開するGigSky。 「eSIM」と呼ばれる、あらかじめ端末に組み込まれたSIMを使って、世界中で通信ができるようになるのだ。また企業のIoT製品などにも使われるなど、用途は広がっている。CEOのRavi Rishy-Maharaj氏に話を聞いた。

海外へ旅をするときのネット接続トラブルを解決したい

―どのような経緯でGigSkyを起業したのですか。

 2010年はまだ海外に出張や旅行へ行ったときに、インターネットに接続する上で様々な問題がありました。ローミングが高価なので現地でSIMカードを買ってノートパソコンを接続していたのですが、毎回空港でSIMカードを買わないといけません。時には使えるようになるまでに2週間かかり、その間にもうその国での用事は終わってしまうというようなことも起こりました。

Ravi Rishy-Maharaj
GigSky
Founder & CEO
1982年にカナダのMcMaster Universityにてコンピューター工学を専攻。 York UniversityでMBA取得。テレコム業界、アップルなどで働いたのち、2010年にGigSky創業。

―どのような解決策を思いついたのでしょうか。

 ちょうど当時勤めていた会社を辞めた後に、もしSIMカードを再プログラミングできたらいいのではないかと思いつきました。

 同じSIMカードにこれからつなぎたい異なるキャリアの情報をダウンロードできるようにし、アプリでプランを購入できるようにしたのです。これで毎回SIMカードを買いに行かなくてもいいですし、アクティベイトされるまで待つ必要もありません。使い切ったらすぐに別のプランを追加することもできます。

SIMカードそのものが不要に

―現在はどのようなサービスを提供していますか。

 今はeSIMという仕組みで、もはやSIMカードそのものがなくてもiPhoneのアプリで同じことができるようになっています。

 さらに現在は企業がeSIMを顧客向け製品やIoTなどに使えるように適用しつつあります。企業はIoT製品を作ったときに、その製品がどこの国でも使えるようにしたいわけですよね。GigSkyを使ってもらえればこれが可能になります。

 今私たちはSimlessというソフトウェアプラットフォームであると同時に、ネットワークオペレーターになっています。私たち自身がキャリアと契約して、グローバルな接続を実現しています。

―競合他社と比べた強みはどこにありますか。

 GigSkyは196ヵ国でデータを提供しています。多国展開している通信会社はありますが、最大80ヵ国程度です。私たちほどカバーできている競合他社は他にありません。

 iPadやウインドウズでは既にアプリではなく、設定でGigSkyを選べるようになっています。日本ではKDDIと組んで接続を可能にしています。日本企業にも顧客やパートナーシップの相手としてとても関心があります。

設立 2010年
事業内容 グローバルなモバイルネットワーク接続サービス
資金調達額 2490万USドル(2019年11月現在)
従業員数 50人以上
拠点 Palo Alto, California
URL https://www.gigsky.com/
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