TECHBLITZ編集部では今回、「エネルギー」の分野における注目スタートアップや、その資金調達動向をまとめた「エネルギーテック 50」レポートを作成しました。
※レポート本誌「エネルギーテック50」は、2023年4月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。

このレポートでわかること

●TECHBLITZ厳選「エネルギー」関連のスタートアップ資金調達動向50社(エネルギー貯蔵、省エネ / エネルギー需要最適化、太陽光エネルギー etc.)
●5つの大企業×スタートアップ協業事例の紹介

エネルギー関連の概況

 2021年にグラスゴーで開催されたCOP26と「グラスゴー気候合意」を経て、2015年のCOP21で採択されたパリ協定の実現に向けた動きが本格化しており、世界各国でさまざまな脱炭素の取り組みが進められています。世界の温室効果ガスの発生要因のうち、化石燃料を用いた火力発電がその多くの比率を占めており*、その代替策(再生可能エネルギーなど)を講じることがカーボンニュートラル達成の近道とも見られています。そのような背景からエネルギー業界は今後一層のイノベーションが求められる分野であり、同業界で生まれるスタートアップに注目が集まっています。

 再生可能エネルギーの代表格でもある太陽光は、導入ハードルが比較的低いことから今後さらなる普及が見込まれています。ことスタートアップの資金調達状況に目を向けると、大規模発電所を運営するものやそのエネルギー貯蔵を支えるシステムに、VCなどから多くの資金が投じられています。一例として、米国で太陽光を中心としたクリーンエネルギーを供給するIntersect PowerやPine Gate Renewablesでは、従業員数は数百名規模ながら銀行からの融資なども合わせると“ビリオン級”の資金調達額を誇っています。

 そのほか、長期的かつ大量に調達しやすい水素を用いた発電も自動車や船舶用途での活用が推進されており、水素ステーションの設置数で日本を上回る**中国のスタートアップでは資金調達額$100Mを上回るものが複数存在しています。

 本レポートでは、世界のエネルギー関連スタートアップにおける累計資金調達額トップ50社をピックアップし、その特徴を元に分類してお伝えしています。

*Climate Watch / Global Historical Emissions
**NEDO / 中国における水素に関する動向

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「エネルギー貯蔵」「太陽光エネルギー」などの注目スタートアップを紹介

 本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。

 【8つの注目カテゴリー】

  • 太陽光エネルギー(大規模発電所)
  • 太陽光エネルギー(マイクログリッド/ 個人住宅向け)
  • 太陽光エネルギー(プロジェクト開発 / 投資)
  • 核融合エネルギー
  • エネルギー貯蔵
  • 省エネ / エネルギー需要最適化
  • 水素 / アンモニアエネルギー
  • その他エネルギー

 その中でも今回、「太陽光エネルギー(大規模発電所)」「エネルギー貯蔵」「省エネ / エネルギー需要最適化」「水素 / アンモニアエネルギー」のスタートアップを一部ご紹介いたします。
※以下の資金調達額累計は2023年4月時点の数値となります。

太陽光エネルギー(大規模発電所)

IPP ( 独立系発電事業者 ) などによる大規模太陽光発電事業が世界各地で拡大。発電コストの低減や電力供給の安定化を目指し技術開発が進む。

Intersect Power

Image : Intersect Power HP

クリーンエネルギーに特化し、低炭素ソリューションの提供と電力供給を行うエネルギー企業。7つの州に太陽光発電拠点やパイプラインを構築し、電力の卸売りを行う。

エネルギー貯蔵

再生可能エネルギー発電で生じる余剰電力を効率的に貯蔵し、需要増加時に供給する。天候等により出力が変動する再エネ電力供給の安定化には不可欠な技術。

SVOLT

Image : SVOLT HP

EV用リチウムイオン電池や蓄電池システムなどを開発するバッテリーメーカー。蓄電池システムは工業団地や公園、太陽光発電所等のオフグリッドとして活用される。

省エネ / エネルギー需要最適化

スマートグリッドソリューションや、電気代・使用量の可視化による節電サポートなど、省エネ・エネルギー管理ソリューションを提供する企業。

Octopus Energy

Image : Octopus Energy HP

英国の新電力。再生可能エネルギーの普及を促進し、環境に配慮しながら電力コスト削減を提案。欧州6カ国、米、日で事業を展開。2021年に東京ガスと共同出資企業を設立。

水素 / アンモニアエネルギー

ネットゼロ実現に欠かせない燃料の一つである水素と、新たな再生可能エネルギーとして注目が集まるアンモニア。発電用燃料のほか、既存燃料との置き換え技術の研究が進む。

SFCC

Image : SFCC HP

水素で発電する燃料電池発電システムおよび燃料電池産業向けの閉ループソリューションを提供。燃料電池を用いたバスや農機、建機と水素ステーションの設計・開発運営など。



 グローバルなマクロトレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

 「エネルギーテック50レポート」をご希望される方は、「レポートを入手する」より資料請求をお願いします。

※新規事業開発、R&D、オープンイノベーション、商材発掘などを行う事業会社、政府系機関(行政含む)、CVC、VC、メディアに限りお渡しさせて頂いております。サービスプロバイダーもしくは弊社と同業種の方へのお渡しはお断りさせて頂く場合があること、ご了承ください。



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