Contentstackは企業のマーケティングや顧客アプローチとコンテンツ管理を一貫してサポートする最新のCMSプラットフォームだ。今回はFounder & CEOのNeha Sampat氏に話を聞いた。

大手企業での経験を生かしたCMSシステム

―まずはCEOの経歴と、Contentstack設立の経緯を教えていただけますか。

 Contentstackはデジタルコンテンツやオムニチャネルコンテンツを総括的に管理する最新CMSシステムです。12年前、クラウドコンピューティングやSaaSアプリケーションが台頭してきた時期、Raw Engineeringという会社を設立した私は「どうすれば企業がより良いウェブサイトやモバイルアプリを作り、正しいタイミングと場所で顧客にリーチできるだろうか」と考えていました。

 Raw Engineeringでは、クラウドテクノロジーで多くの大手ブランドを支援しつつ、当時まだ新しかったモバイルアプリケーションを迅速に構築するための開発プラットフォームを生み出すとともに、API統合システムを開発しました。

 Sun MicrosystemsやVMwareなど大手企業に勤めてきた経験から、大手企業のビジネスをサポートすることが私の目標でもあり、そんな流れで生まれたのが、Contentstackでした。

 VMwareで多くのコマースプラットフォームを展開してきた私は、ビジネスとITを統合するテクノロジーの重要性を感じました。それがContentstack誕生の動機です。今、コンテンツはダイナミックかつパーソナライズされることが求められ、ウェブやモバイルを自由にいったり来たりします。Contentstackなら、開発したコンテンツをあらゆるかたちで消費者へ届けることができるのです。  

Neha Sampat
Contentstack
Founder & CEO
デンバー大学卒業後、MBAを取得。複数の企業で広報を担当したのち、VMwareでeビジネスやクラウド関連事業のマーケティング業務に従事。デジタルビジネスプラットフォームなど複数の起業を経験、2018年にContentstackを設立。CEOに就任し、現在に至る。
 

―次に、具体的な製品について教えてください。

 我々の製品は、いわゆるハブです。コンテンツのプラットフォームのようなものですね。従来のコンテンツ管理システムに置き換わる、コンテンツインフラのコアだと考えていただいてもいいです。ウェブやモバイルなど、複雑に分割されたシステムのコンテンツ部分をコンテンツスタックが手掛け、あらゆるシステムやツールに接続します。

大手企業のビジネスを熟知したCEOが目指す、「ITとビジネスの統合」

―競合他社にはない、Contentstackならではの強みを教えてください。

 我々は自分たちの強みを4つのEとあらわしています。まずはエンタープライズのE。我々は企業市場を徹底的に研究し、大企業出身ならではのノウハウを身につけていますので、あらゆる方法で企業をサポートします。

 2つ目はEquality(平等)のEです。マーケティングなど、ビジネスにかかわるユーザとIT担当者、コンテンツ編集者らすべてが満足する商品を構築することに力を入れています。

 3つ目はエコシステムです。マイクロサービスのアーキテクチャーそのものですね。Contentstackがコンテンツハブとなり、パーソナライゼーションや最適化、SEO検索エンジン最適化など、さまざまなツールと連携できることが、他者と差別化が図れる点です。

 そして最後はエクスペリエンスです。Raw EngineeringからスピンアウトしたContentstackは、統合についてもよく理解しています。Raw Engineeringとお客様のおかげで、持続可能で収益性の高い会社を構築することができました。

 我々のチームはビジネスを構築する方法を理解し、顧客を本当に大事にしている、経験豊富なチームですので、4番目のEこそが最大の強みかもしれません。  

今後は世界を舞台に、デジタルエクスペリエンス向上を目指す企業を徹底サポート

―今後のビジョンを教えてください。

 2019年に10月に我々はシリーズAの資金調達を実施したところです。ですから、2020年さらに成功するために営業チームや顧客担当チーム、そしてそれを取り巻くすべてのサポート機能、マーケティングチーム、エンジニアリングチームをしっかりまとめてイノベーションをすすめていくことが短期的な目標になります。みんなが同じドリームを共有できるチームでいたいですね。

 長期的なビジョンは、デジタルエクスペリエンスを最新化したいあらゆる企業やブランドのプロバイダにサービス提供していくことです。顧客のウェブコンテンツをさらに魅力的なものにし、適切なコンテンツに適切な場所で、適切なタイミングで接続できるようにしたいです。

―世界展開は視野に入っているのでしょうか。

 今まさにその段階です。昨年7月、アムステルダムにオフィスを開きました。ヨーロッパでの需要が高まっていることがわかったので。私たちの顧客ベースの約3分の1がヨーロッパを拠点にしているので、これは拡大の機会だと思います。今後、現地でのオフィス拡大に投資していくつもりです。

 さらにアジアにも視線を向けています。2020年下半期にはアジア市場に焦点を当てることになるでしょう。現在は香港と中国に顧客がいますが、今後は状況を見極めながらそれを超えて成長したいと考えています。

―海外に拡大するうえで、理想のパートナー像はありますか。

 たとえば、日本市場に進出する際に重要なことは、機会の所在や文化的な側面を理解することです。そうした市場を理解し、正しい顧客や見込み客との出会いをサポートしてくれるパートナーが必要ですね。

―最後に、読者にメッセージをお願いいたします。

 コンテンツ管理の世界は大きな転換期を迎えています。新たなテクノロジーに投資する企業が増えているからです。パーソナライゼーション、人工知能、顧客とのコミュニケーションなどへの投資を深め、最新の手法で消費者にアプローチするなど、一貫した手法をとることが必要です。そのためのハブがあれば、上向できの収益曲線に乗ることができます。多くの人は投資をしたからこその収益と考えますが、これは経験がもたらした収益でもあります。私たちはこの経験がもたらす収益に力を与えることができる存在だと信じています。



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