ゲーム配信時にゲームユーザー(オーディエンス)に課題を与え報酬を与えることで、ゲームユーザーのエンゲージメントを高め、ゲームパブリッシャーの価値を高めるAzarus。今回はCo-founder & CMOのErik Whiteford氏に話を聞いた。

ゲームアイテムに交換できる資産を獲得

―どのような経緯で起業に至ったのですか。

 私自身、ゲーム業界での経験が長いのですが、Wargamingでマーケティングを担当していたときに感じたのが、新規ユーザーを獲得することができても、彼らのエンゲージメントを高めて、継続的に使い続けてもらうことは商品次第でコストがかかるということです。

 そのときに思いついたアイデアが、プレイヤー同士やゲーム配信を見ているゲームユーザー(オーディエンス)がデータにアクセスすることで、エンゲージメントを増やせないかというものでした。

Erik Whiteford
Azarus
Co-founder & CMO
1989年大学卒、米大手ゲーム会社のElectronic Artsやゲーム系のスタートアップ企業、オンラインゲーム企業のWargaming Americaなどを経て、2018年Azarusの創業にCMOとして関わる。
 

―Azarusで具体的に何を実現しているのでしょうか。

 私たちのプラットフォーム上ではゲームのAPIデータを見ることでゲーム上で何が起きているのかを把握することができます。それを用いて、様々なチャレンジをゲームユーザー(オーディエンス)へ提案します。ゲームユーザーはチャレンジをクリアすると、AZAsというクレジットを獲得することができます。AZAsを貯めると、通常はお金や時間を費やさないと購入できないゲームアイテムへの交換などができます。

 また我々はAPIデータを利用し、ピアツーピアでチャレンジを課すことなどもできます。つまり、ゲームユーザーたちは自分たちのルールを作り、自分たちで報酬を決めるなどシステムが構築できるわけです。

ゲームパブリッシャーへ価値提供

―Azarusの導入は誰にどのようなメリットをもたらしますか。

 ゲームのパブリッシャーに利益をもたらすことができます。新しいユーザーを獲得してトレーニングするよりも、既存のユーザーを維持する方が25〜90%も効率がいいのです。我々のソリューションはユーザーの維持、そしてエンゲージメントを増加させることが可能です。また、我々はブロックチェーンを使うことにより、透明性が高く、信頼のあるシステムを構築しています。

日本市場に精通したパートナーとのコラボレーションも

―国際展開はどのように考えていますか。

 現在はヨーロッパを中心に展開しており、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインでテストを実施し、インパクトがどの程度あるかを見はじめています。北南米、ヨーロッパでまず様子を見た後、もちろんアジアも巨大な市場なのでいずれは展開したいと考えています。

 ただ、それぞれの市場をよく理解することが必須なので、もし日本に参入するとすれば文化面でもビジネス面でも日本のゲーム業界に精通しているような企業とのパートナーシップが有効だと思います。



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