マーケティングの世界は進化のペースが速く、次々と新しいマーケティングツールや手法が登場しています。また、テレビ、ラジオ、新聞に雑誌といった従来型のチャネルに加え、ウェブブラウザ、モバイル、アプリ、ソーシャルネットワーク、動画プラットフォーム、ストリーミングサービス、ポッドキャスト、ゲームやeSports……というように、広告あるいはキャンペーンを展開することのできるプラットフォームも実に多様化しており、上記の戦略のように絶えず新しいものを取り入れながら、試行錯誤してくことが求められていると言えます。本レポートでは、既に定着した感のあるデジタルマーケティング技術から、より新しい技術やサービスまで、広告・マーケティング関連のスタートアップ企業を幅広く取り上げました。

※本記事はTECHBLITZが配信した「AdTech & MarTech Trend Report」をダイジェストで紹介したものです。レポートをご覧になりたい方はこちらまでお問い合わせください。

<目次>
マーケティング戦略「70-20-10」
広告・マーケティングテック、12の注目カテゴリー
1. マーケティング・オートメーション
2. ソーシャルメディア&インフルエンサー・マーケティング
3. 位置情報マーケティング
4. ディスプレイ広告
5. ロイヤリティ・プラットフォーム
6. マーケティングデータ分析
7. マーケットリサーチ&感情分析
8. 脱Cookie
9. 対話型マーケティング
10. 音声広告 & 音声マーケティング
11. VR/AR &ゲーム内広告
12. 広告コンテンツ制作

マーケティング戦略「70-20-10」

 コカ・コーラ社も採用しているというマーケティング戦略「70-20-10」 を耳にしたことがあるでしょうか。マーケティング予算のうち、70%をリスクが低く実績のあるマーケティング活動に充て、20%を即時性はないかもしれないが将来的に競合他社に先んじるうえで役立ちうる革新的な技術に投資し、残りの10%をまったく新しい、より実験的なマーケティング技術のテストに投資するというものです。そして20%、10%に分類されていた技術を、成果に応じて70%のカテゴリーへと組み込んでいくのです。

広告・マーケティングテック、12の注目カテゴリー

Image: AdTech & MarTech Trend Report

1. マーケティング・オートメーション

 マーケティングオートメーション(MA)ツールも、チャネルの多様化やWeb コンテンツにまつわる機能向上にともない進化を続けています。本ページでは、顧客のカスタマージャーニー全体をカバーし、各場面においてマーケティング施策の最適化と自動化を図る MA ツールを提供するスタートアップを2社紹介します。

ActiveCampaign
All-in-Oneのマーケティングツール
所在地 Chicago, Illinois, US
創設年 2003年
資金調達額累計 $360.0 M / Series C
出資者 Silversmith Capital Partners, Susquehanna Growth Equity, Tiger Global Management, etc.
URL https://www.activecampaign.com/
メールマーケティング、マーケティングオートメーション(MA)、CRM機能が搭載されたAll-in-Oneのマーケティングプラットフォームを提供。ユーザーのオンラインでの行動履歴に応じて、パーソナライズされたメールを配信。メールパターンによるスプリットテストを実施し、コンバージョン率や開封率の比較検討が可能。マーケティング担当者は、ユーザーがどのような行動を起こした時に、どの内容のメールを送信するかといったアクションの自動ワークフローをドラッグ&ドロップでシンプルに作成することができる。
Image : ActiveCampaign HP
Iterable
カスタマージャーニーを設計しエンゲージメントを強化
所在地 BengSan Francisco, California, US
創設年 2013年
資金調達額累計 $342.2 M / Series E
出資者 CRV, Index Ventures, Viking Global Investors, etc.
URL https://iterable.com/
顧客エンゲージメントを強化するカスタマージャーニーを設計できるデジタルマーケティングツール。自社サイトを訪れた潜在顧客やリピーターへのウェルカムメールや、離脱者に対するプッシュ通知など、様々な施策をきめ細やかに設定。AIを用いた独自アルゴリズムを活用し、アプローチの最適なタイミング、通知手段、頻度などを自動設定することもできる。同ツールを導入した企業では、たとえば「カゴ落ち」商品のリカバリー率を20%向上させるなどの成果を達成しているという。
Image : Iterable HP

2. ソーシャルメディア&インフルエンサー・マーケティング

 2020 年の SNS サービスの利用者数は、日本では約 8,000 万人、世界では 36 億人※※に上ると言われており、SNS あるいはソーシャルメディア全般を、情報発信やブランディング、認知拡大、ファンの獲得機会につなげていくことが欠かせなくなってきています。また、ソーシャルメディア上で大きな訴求力を持つインフルエンサーの力を借りた、インフルエンサー・マーケティングも浸透してきています。
※ ICT 総研 https://ictr.co.jp/report/20200729.html;
※※ Statista https://www.statista.com/statistics/278414/number-of-worldwide-social-network-users

Cortex
AIを用いたSNSコンテンツの自動生成ツール
所在地 Boston, Massachusetts, US
創設年 2014年
資金調達額累計 $2.0 M / Seed
出資者 Techstars, Gaingels, Walnut Venture Associates, etc.
URL https://www.meetcortex.com/
企業やブランドのソーシャルメディア・マーケティングの効果を最大化するAIツール。画像認識やディープラーニング、特許出願中の独自アルゴリズムを活用し、各ブランドのターゲット層の好みの傾向、競合、コンテンツがもたらす影響などを総合的に分析し、効果的なコンテンツを自動作成。作成されたコンテンツは、マーケティングの観点から最も適したタイミングで自動的に投稿される。
Image : Cortex HP
Influential
AIを用いたインフルエンサーマーケティング
所在地 Las Vegas, Nevada, US
創設年 2013年
資金調達額累計 $36.5 M / Series B
出資者 Tech Coast Angels, ECA Ventures, Plug and Play Tech Center, WME, etc.
URL https://influential.co/
ブランドや企業など、広告主とインフルエンサーをマッチングするマーケットプレイスを提供。機械学習によってインフルエンサーの影響力やリーチできる層を見える化し、最適なインフルエンサーをレコメンド。また、広告効果の高いコンテンツや配信日時の指定など、クライアントのROI最大化に資するインサイトを提供。インフルエンサー側も同プラットフォームに登録することで、チャンスが広がる他、プラットフォーム上で自身のソーシャルアカウントのフォロワー分析などを行うことができる。
Image : Influential HP

3. 位置情報マーケティング

 GPS、ビーコン、Wi-Fi などを通して得られるユーザーの位置情報を利用したマーケティング手法「ジオターゲティング」を活用し、店舗の近隣に位置するユーザーにメッセージや割引クーポンなどを配信することで、実店舗への顧客の誘導を促すことができます。

NearSt
オンライン上の消費者を近隣の実店舗へ誘導
所在地 London, UK
創設年 2015年
資金調達額累計 $7.0 M / Seed
出資者 True Global Ventures, True., YYX Capital, etc.
URL https://near.st/
オンラインで商品の検索をしている買い物客に、近隣の実店舗の棚にある商品を可視化する技術を開発。実店舗の既存の在庫管理システムと統合でき、消費者が特定の商品を検索すると、Google検索結果のトップやGoogle Mapなどに、その商品の在庫がある近くの店舗 / 電話番号/ ウェブサイト / 道順などが表示される。Facebook、Instagram、Uber Eatsなどにも表示できる。欲しいものを手にとってから購入したいという消費者のニーズを満たしながら、実店舗の来客数増にも貢献。
Image : NearSt HP
Bluedot
高精度の位置情報サービスプラットフォーム
所在地 Austin, Texas, US
創設年 2013年
資金調達額累計 $21.9 M / Series B
出資者 Gaingels, Autotech Ventures, etc.
URL https://bluedot.io/
小売店や飲食業向けに、ジオフェンシング技術を用いた高精度の位置情報サービス・プラットフォームを提供。顧客の携帯電話から取得される位置情報データと交通パターン、地形、時間帯、交通手段などのトラフィックデータに基づき、顧客の接近状況をリアルタイムかつ高精度に通知するジオフェンシング技術を開発。位置情報や購買履歴に基づいたクーポンを最適なタイミングで配信するターゲットマーケティングや、店舗でのピックアップサービス(BOPIS)の最適化などに利用できる。
Image : Bluedot HP

4. ディスプレイ広告

 店舗内、屋外、冷蔵庫の扉、自販機、ライドシェア搭載端末など様々なディスプレイを通して、消費者にパーソナライズされたインタラクティブ広告を発信するソリューションも進化を遂げています。ディスプレイに対話機能を搭載したもの、顧客の行動や属性を追跡して広告をリアルタイムで変化させるもの、顧客が手にとった商品やブランドのストーリーを映し出すもの、位置情報に合わせて広告を選択するものなど、多様な選択肢が揃っています。

Advertima
顧客に合ったデジタルサイネージで購買促進
所在地 Saint Gallen, Switzerland
創設年 2016年
資金調達額累計 $26.1M / Series A
出資者 Fortimo Group, Migros, FortyOne Group, etc.
URL https://www.advertima.com/
店内の買い物客の行動をリアルタイムで解釈し、購買体験を高めるリテールAI。コンピュータビジョンと機械学習を用いて店内の買い物客の属性や体の向きなどの3Dデータを瞬時に分析し、顧客ごと(特定の年齢層や性別向けの商品、家族向けの割引など)に効果的な広告ソリューションをサイネージ上などで表示する。なお、顔認証や生体認証などのバイオメトリクスは使用しておらず、画像やビデオのデータも保存されない。
Image : Advertima HP
Volta Charging
広告ディスプレイを搭載した EV充電ステーションを展開
所在地 San Francisco, California, US
創設年 2010年
資金調達額累計 $275.4 M / Series D
出資者 Total Carbon Neutrality Ventures, GE Ventures, ebay, EPIC Ventures, etc.
URL https://voltacharging.com/
充電ステーションを広告プラットフォームとして提供することで、ドライバーが無料で充電できるEV充電ネットワークを構築。EVを利用する新規顧客の獲得、既存顧客の来店頻度の向上、充電中の顧客の平均店舗滞在時間の延長などの効果が得られ、広告主、駐車・充電スペース提供者(店舗、不動産所有者など)、ドライバーそれぞれにメリットを提供。
Image : Volta Charging HP

5. ロイヤリティ・プラットフォーム

 ロイヤリティ・プログラムといえば、買い物時に付与されるポイントを集めることで商品交換や買い物に利用できるリワードシステムが思い浮かぶと思いますが、近年では、ポイントの代わりに、端株(1株に満たない端数の株式)やビットコインを付与して顧客ロイヤリティを高めるサービスも登場しています。

Bumped
買物客に端株を与えるロイヤリティアプリ
所在地 Portland, Oregon, US
創設年 2017年
資金調達額累計 $35.0 M / Series A
出資者 Canaan Partners, Valor Equity Partners, Elevate Capital, etc.
URL https://bumped.com/
買い物のリワードとして端株を割り当てることで、顧客ロイヤリティの向上を図ることができるロイヤリティアプリを展開。同社と提携する店舗やブランドでの買物が対象。購入金額に応じて、Vanguard Total Stock Market ETFが付与され、さらに追加で受け取りたい株式を50超のリストから最大4つ選択できる。リワードとして株式を付与した場合、顧客ロイヤリティに関するROIは23倍に上昇するという。
Image : Bumped HP
Lolli
買い物のリワードにビットコインを提供
所在地 New York, New York, US
創設年 2018年
資金調達額累計 $20.3 M / Series A
出資者 Founders Fund, Serena Ventures, Bain Capital Ventures, Digital Currency Group, etc.
URL https://www.lolli.com/
パートナーストアで買い物をすると、登録されたウォレットにビットコインが付与されるリワードシステム。還元率は買い物額の最大30%、平均7%程度。ビットコインの代わりにキャッシュバックを選択することもできる。オンラインストアや旅行予約サイトなど、パートナー数は現在約1,000に上る。
Image : Lolli HP

6. マーケティングデータ分析

 マーケティングに関連する大量かつ幅広いデータを収集し、キャンペーンなどの成果をマーケティング分野に必須の重要業績指標(KPI)を用いながら可視化、分析することが容易になってきました。担当者の経験や勘だけに頼ることなく、データに基づいた意思決定、適切な改善プランの策定、投資利益率(ROI)の最適化を図っていくことができます。

Supermetrics
マーケティングデータを可視化する自動変換ツール
所在地 Helsinki, Finland
創設年 2013年
資金調達額累計 $51.3 M / Series B
出資者 Highland Europe, IVP, OpenOcean, etc.
URL https://supermetrics.com/
マーケティングデータを分析しやすい形式へと変換するプラットフォーム。Facebook、Google Ads、HubSpotなどの主要マーケティングプラットフォームから、スプレッドシート、BIツール、データウェアハウスなどへデータを一元的に集約。データ収集が可能なプラットフォームは400を超える。日時を設定するだけで自動的にレポートを作成でき、マーケティング担当者が手動でデータを集めて編集する際の時間や労力を節約できる。
Image : Supermetrics HP
Oribi
コーディング不要のウェブ分析ツール
所在地 Tel Aviv, Israel
創設年 2015年
資金調達額累計 $27.9 M / Series B
出資者 Google Startup Growth Lab, Sequoia Capital Israel, TLV Partners, Ibex, etc.
URL https://oribi.io/
高度な分析知識を必要とせずに誰でも簡単に使えるウェブ分析ツール。コーディングなしで、複数のキャンペーンの追跡・比較、コンバージョンゴールを達成するための最適化、マーケティングチャネル分析、ウェブ訪問客の行動や特定のセグメントのジャーニーの可視化などを行い、ユーザーフレンドリーなレポートとして出力。顧客に「まるで社内にデータアナリストを抱えているかのようなサービス」を提供、社内に専門チームを持たない中小企業でも、データに基づいた意思決定を行うことができる。
Image : Oribi HP

7. マーケットリサーチ&感情分析

 デジタル化は、消費者のニーズを特定・分析するマーケットリサーチのあり方にも変化を及ぼしています。従来のような対面や電話などを用いたマーケットリサーチの代わりに、リアルタイムの消費者行動データ(購買履歴、感情分析、ソーシャルリスニングなど)そして AI やチャットボットといったテクノロジーの活用が進んでいます。

Suzy
消費者の声を数分で収集する 「ビジネスのためのSiri」
所在地 New York, New York, US
創設年 2009年
資金調達額累計 $104.1 M / Series D
出資者 H.I.G. Capital, BDMI, Foundry Group, Tribeca Venture Partners, etc.
URL https://suzy.com/
リアルタイムのマーケット調査プラットフォームを展開。高度な調査ツールと独自の消費者ネットワークを組み合わせ、消費者調査の回答をわずか数分で提供。独自の消費者パネルを持ち、たとえば10分以内に200人の回答 / 30分以内に500人の回答といった形で消費者からの反応を得ることができる。構想から商品化まで様々なプロセスにおいて、ユーザーの関心に関する洞察を素早く大量に収集し、データに基づく顧客の意思決定をサポート。
Image : Suzy HP
Realeyes
オーディエンスの感情を認識するエモーションAI
所在地 London, UK
創設年 2007年
資金調達額累計 $33.8 M / Series Unknown
出資者 Draper Esprit, Global Brain Corporation, NTT Docomo Ventures, etc.
URL https://www.realeyesit.com/
PCやモバイル端末のカメラを通し、コンテンツ視聴者の表情から感情を認識・分析するエモーションAI。喜び、驚き、混乱、悲しみ、嫌悪、恐れといった人々の表情をコンピュータービジョン、機械学習で分析し、オーディエンスが動画のどの部分で、どのように反応しているかを、リアルタイムに把握することができる。動画広告を用いた企業のブランディング、キャンペーン、メディア戦略の効果測定に活用されている。
Image : Realeyes HP

8. 脱Cookie

 ユーザーの閲覧・購買履歴や属性といった情報を元に、AI 技術を活用し、よりパーソナライズされた高度なターゲティング広告が可能となった一方で、個人情報の取り扱いを懸念する声が世界的に高まっています。大手テック企業が相次いでプライバシー保護の強化を打ち出し、脱 Cookie 宣言に踏み切ったことで、サードパーティーデータに依存することなくパーソナライズされたターゲティングを実現する、透明性の高いマーケティング技術の開発が一層進んでいくと予想されます。

Permutive
クッキーに依存しないユーザー分析ツール
所在地 London, UK
創設年 2015年
資金調達額累計 $30.0 M / Series B
出資者 ACE & Company, Y Combinator, Octopus Ventures, etc.
URL https://permutive.com/
メディア企業向けデータマネジメントプラットフォーム(DMP)。サードパーティクッキーに依存せず、顧客の同意のもとで収集された自社のウェブサイトやSNSへのアクセスに基づく「ファーストパーティデータ」のトラフィックを視覚化する。エッジコンピューティングを採用し、クラウド上のリモートサーバーではなく、データを生成したデバイス上で処理。リアルタイムでセグメンテーションやデータ分析ができ、効果的なターゲットマー ケティングを行うことができる。
Image : Permutive HP
Anagog
ファーストパーティデータによるパーソナライゼーション
所在地 Tel Aviv, Israel
創設年 2010年
資金調達額累計 $40.0 M / Series C
出資者 Continental Venture Capital, Daimler, Porsche, IN Venture, etc.
URL https://www.anagog.com/
スマートフォンのセンサーで取得したデータを分析し、ユーザーの行動を予測するエッジAIを開発。携帯電話のセンサーと強力な機械学習を使用して、オンラインデータとオフライン行動から(許諾済み)ユーザーの習慣 / 行動 / 位置 / 嗜好をリアルタイムに分析。個人情報を開示させることなく、好みやライフスタイルに合ったービスがちょうど良いタイミングで提供される、高度にパーソナライズされた顧客体験を実現。
Image : Anagog HP

9. 対話型マーケティング

 一方通行のマーケティングではなく、顧客とのインタラクションを重視したマーケティングを実現するツールも導入が進んでいます。担当者が対応するものから、チャットボットが対話を担うもの、メッセージアプリを活用したものなど様々ですが、狙いは、1 対 1 のコミュニケーションを通して顧客の意思や要望、関心をできるだけ正確に理解することにあります。

Qualified
見込み顧客のサイト訪問にリアルタイムで対応
所在地 San Francisco, California, US
創設年 2018年
資金調達額累計 $68.0 M / Series B
出資者 Norwest Venture Partners, Salesforce Ventures, Redpoint Ventures, etc.
URL https://www.qualified.com/
ウェブサイトを訪問した見込み顧客にリアルタイムでアプローチすることができるウェブ分析&マーケティングツール。あらかじめ設定した「見込み顧客」の条件を満たす訪問者のサイト閲覧行動を検知すると、担当者に通知。潜在顧客が何に関心を持っているのかを把握したうえで、タイミングを逃さずに、ライブチャットやビデオ電話でアプローチすることができる。担当不在時や営業時間外には、チャットボットに対応を任せることも可能。
Image : Qualified HP
Boston, Massachusetts, US
対話型コンテンツでユーザーと対話
所在地 Boston, Massachusetts, US
創設年 2011年
資金調達額累計 $22.3 M / Series B
出資者 MassVentures, Third Wave Digital, Techstars, etc.
URL https://www.jebbit.com/
対話型コンテンツをアプリやサイトに組み込むマーケティング・プラットフォームを提供。サイト上で「いくつかの質問に答えると、ぴったりの商品に出会える」「ベストの旅程を組むことができる」などの形でユーザーに質問を投げかける。これにより、企業やブランドは、本人の同意を得たうえで消費者の意図、動機、好みなどのデータを直接収集し、それらに基づいてユーザーにパーソナライズされた価値を提供することができる。
Image : Jebbit HP

10. 音声広告 & 音声マーケティング

 スマートスピーカーや音声アシスタント技術の進化、音声に対応した携帯端末やウェアラブル機器の普及にともない、音声を活用した広告やマーケティングに注目が集まってきています。広告主は、画像やテキスト、映像といった伝統的なコンテンツに音声をうまく組み合わせることでユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションを実現することができます。

Instreamatic
音声ストリームに インタラクティブ音声広告を挿入
所在地 Palo Alto, California, US
創設年 2015年
資金調達額累計 $6.1 M / Series A
出資者 Google Assistant Investments, Accomplice, Hakuhodo DY Media Partners, etc.
URL https://instreamatic.com/
音楽ストリーミングやポッドキャスト、ゲームなどの広告向けに、消費者とのインタラクティブな対話を実現する音声ベースの広告ツールを提供。たとえば「列に並ばずにコーヒーを買えるアプリに興味はある?」といった形でAIがユーザーに質問。ユーザーの反応が良ければ詳細な説明を行い、答えが否あるいは反応がなければコンテンツを開始、次回の広告では質問内容に変化を加える。消費者の返答にあわせてアクションを変えていくことで、エンゲージメント率が大幅に高まるという。
Image : Instreamatic HP
VOIQ
ウェブサイト向けAIボイスアシスタント
所在地 San Francisco, California, US
創設年 2014年
資金調達額累計 $5.0 M / Series D
出資者 LEAP Global Partners, Y Combinator, FundersClub, etc.
URL https://www.voiq.com/
マーケティングやセールス用に、人間の声で高度にカスタマイズ可能な会話型AIボイスボットを提供。音声アシスタントによる自然な会話で、ウェブサイトの訪問者を24時ナビゲート。製品やサービス、ユースケースに関する一般的な質問にリアルタイムで回答し、適切なページに誘導する。カスタマーサポートや新機能のガイドなどにも利用できる。
Image : VOIQ HP

11. VR/AR &ゲーム内広告

 インタラクティブな広告という面では、VR/AR 技術も見逃せません。これらの技術を用いた広告は没入感があるため、顧客との間に感情的なつながりを築くことができると言われています。5G が普及し、デバイスの性能向上が進むにつれ、マーケティングの機会を大きく広げていくだろうと期待されています。また新型コロナ感染拡大によるロックダウン中、オンラインゲーム利用者が急増しましたが、それにあわせてゲーム内の看板などへ広告を表示させ、ゲームを中断させない(プレイヤーを苛つかせない)広告技術に対する関心も高まりました。

eyecandylab
動画や映像を拡張するAR広告技術
所在地 San Francisco, California, US
創設年 2017年
資金調達額累計 $1.5 M / Seed
出資者 Techstars, Comcast NBCUniversal LIFT Labs Accelerator, LG Technology Ventures, etc.
URL https://eyecandylab.com/
コンテンツ制作者に、動画上で魅力的でインタラクティブなAR体験を構築するためのツールセットを提供。消費者はスクリーンやデジタルサイネージの前にスマホやタブレットをかざすだけでARの世界へ入り、インタラクティブで没入感のある体験をすることができる。オンラインストリーミングへのARコンテンツ付加、ホームショッピングチャンネルでの商品プレゼンテーションや部屋に家電などを配置してイメージを確認できるシミュレーションAR技術なども実現している。
Image : eyecandylab HP
Admix
プレイヤーの邪魔にならないAR/VR広告
所在地 London, UK
創設年 2017年
資金調達額累計 $10.6 M / Series A
出資者 Force Over Mass Capital, Founders Factory, Sure Valley Venture, etc.
URL https://admixplay.com/
プレイヤーの体験を第一に考えた、邪魔にならないゲーム内広告 / マネタイズソリューションを提供。モバイルゲームからVR/ARゲーム、eスポーツなど、あらゆる種類のゲーム、クロスデバイスに対応。ゲーム内にビルボードやポスターなど広告スペースを組み込み、ドラッグ&ドロップで簡単に広告主の広告を配置、掲載することができる仕組みとなっている。
Image : Admix HP

12. 広告コンテンツ制作

 エンジニアやデザイナーの力を借りずとも広告コンテンツを容易に作成することのできるツールや、ブランドとクリエイターを結びつけるマーケットプレイスとして機能する広告コンテンツ・プラットフォームなど、広告コンテンツの制作を支援するサービスも数多く登場しています。後者は、著作権の扱いや報酬を含む条件交渉の場としての機能も果たし、ブランド側のリスク軽減とクリエーターのマネタイズの支援にも寄与しています。

Ceros
コード不要のマーケティングコンテンツ作成ツール
所在地 New York, New York, US
創設年 2012年
資金調達額累計 $133.5 M / Series C
出資者 Greenspring Associates, Greycroft, Grotech Ventures, etc.
URL https://www.ceros.com/
コーディングなしで作れるデジタルマーケティング・コンテンツ作成プラットフォーム。アニメーションやインフォグラフィックなど豊富なテンプレートを揃え、エンジニアやウェブデザイナーがいなくとも、ドラッグ&ドロップで簡単にデザイン性の高いデジタルコンテンツやウェブキャンペーン用コンテンツを作成可能。ダッシュボード上では分析機能も提供されており、アクセス数やキャンペーンの効果測定などができる。
Image : Ceros HP
Catch&Release
クリエイティブ・コンテンツのライセンスツール
所在地 San Francisco, California, US
創設年 2014年
資金調達額累計 $22.5 M / Series A
出資者 Accel, Cervin Ventures, MDC Ventures, etc.
URL https://www.catchandrelease.com/
オリジナリティのある広告コンテンツの作成を目指す広告主に、アーティストや趣味人が提供する写真や映像などのクリエイティブ・コンテンツを紹介するキュレーションサービスを展開。同社のプラットフォームを利用することで、広告主は著作権などの問題を懸念することなくコンテンツを利用できる。他方で、ライセンシングの条件交渉、公正な報酬の支払いを通して、アーティストの活動を支援。SamsungやJeep、Samsoniteも同プラットフォームを利用してコンテンツを作成している。
Image : Catch&Release HP

※紹介している企業情報は、「AdTech & MarTech Trend Report」制作当時のものです。
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