2026年6月4日、量子コンピュータ企業QuantinuumがNASDAQに上場。調達額約2,500億円($1.68B)は量子コンピュータ企業史上最大のIPOとなり、時価総額は約2.3兆円($15.7B)に到達しました※1。
本レポートでは、このQuantinuum上場を機に、BLITZ Portalに掲載された最新企業情報から量子コンピュータ関連の注目スタートアップ10社をピックアップ。ハードウェア・インフラ・応用ソリューション・セキュリティの全レイヤーにわたる企業を収録しています。
※1:CNBC(外部)
Quantinuumとは——量子コンピューター初の大型上場が示す転換点
2021年、ハネウェル(Honeywell)の量子コンピューティング部門と英ケンブリッジ・クオンタムの合併により誕生したQuantinuum。JPMorgan Chase・Amgenなど金融・製薬の大手を顧客に持つフルスタック量子コンピューティング企業として、業界をリードしてきました。
2026年6月4日、同社はNASDAQに上場(ティッカー:QNT)。公開価格$60に対して初値$68で寄り付き、時価総額は約2.3兆円に。調達額$1.68Bは量子コンピュータ企業として史上最大となります。 米商務省も「量子エコシステム」への政府投資先として同社に$100Mを割り当てており、民間・公共双方からの信認を得た格好です。
「量子コンピューターはまだ未来の話」——その認識を塗り替える転換点として、このIPOは世界のビジネス界に刻まれました。
本レポートで取り上げる注目スタートアップの紹介
Photonic
商用規模の実用的な耐障害性量子コンピュータ
image : Photonic HP
同社の核心技術は「Entanglement First(もつれ先行)」アーキテクチャ。複数の量子モジュール間で量子もつれを分配する設計で、単一ハードウェアの集積限界を超えた大規模拡張を既存の光ファイバーインフラで実現します。電池材料・低炭素触媒・医薬品設計での実応用が進み、「クラウドで使える商用量子コンピュータ」の最有力候補として注目されています。
- 累計調達額:$318M
- 本拠地:カナダ バンクーバー
- HP:公式ウェブサイト(外部)
- 企業概要ページ:BLITZ Portal 企業概要ページ
Qubitcore
イオントラップ方式の誤り耐性型汎用量子コンピュータ
image : Qubitcore HP
超伝導方式では不可避な大規模冷却コストという課題を「イオントラップ方式」で根本から解消。複数の量子処理装置(QPU)を光でネットワーク接続する分散型アーキテクチャにより、単一ハードウェアの限界を超えた大規模並列計算を目指しています。創薬・新素材・AI分野での課題解決への応用が期待される、日本発の量子コンピュータ技術です。
- 累計調達額:15.3億円(2026年4月)
- 本拠地:日本 神奈川
- HP:公式ウェブサイト(外部)
- 企業概要ページ:BLITZ Portal 企業概要ページ
グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。
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