TECHBLITZ編集部では今回「バイオテクノロジー」関連の注目スタートアップや、その資金調達動向をまとめた「バイオテクノロジー50」レポートを作成しました。“農業”、“素材”、“食品 (発酵)”などに分類し、世界の先端ソリューション事例を紹介しています。
※レポート本誌は、「BLITZ Portal」にて2025年1月にご利用企業向けに発刊しております。

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バイオテクノロジー関連の概況

 世界人口は急速に増加しており、国連の予測によると2024年時点の82億人から2050年には97億人に達する見込みです *。この人口増加に伴い、食料需要の急激な増加と環境悪化が深刻な懸念事項となっています。具体的には、農業資源の不足、森林破壊、土地の劣化、畜産による温室効果ガスの排出増加などが喫緊の課題として浮上しています。さらに、人口増加に伴う化石燃料の利用拡大やCO”排出量の増加についても早急に対応が必要です。これらの複雑な課題に対するソリューションとして、近年、バイオテクノロジー技術が注目を集めています。

 バイオテクノロジーは特に農業分野で進展を見せています。ゲノム編集技術により、従来の育種法と比較して短期間かつ効果的に作物の品種改良が可能となり、環境ストレスに強く収量の多い品種が開発されています。また、微生物を活用したバイオ農薬や除草剤は、化学肥料や農薬の使用を抑えつつ環境への影響を低減し、効率と持続可能性の面で期待を集めています。また、食品業界では、微生物を用いた精密発酵や細胞培養技術により、代替肉をはじめとする代替食品の開発が活発化しています。これらの製品は環境負荷の低減だけでなく、健康志向の消費者ニーズや動物福祉の観点からも注目を集めており、スーパーマーケットやレストランでの取り扱いも増加しています。

 食料生産以外においても、微生物を活用した生分解性を持つバイオプラスチックの製㐀や効率的なCO2の回収技術など、素材・環境分野を中心にバイオテクノロジーの応用が進んでいます。化粧品・医薬品・食品などの開発を支援する製㐀・解析プラットフォームを提供する企業も増えており、次世代シーケンシングやAI技術などを活用することで新たな有効成分の発掘と製品化がより効率的になっています。持続可能な社会の実現に向け、バイオテクノロジーは重要な役割を果たしつつあると言えるでしょう。

 本レポートでは、医療・創薬を除いた産業分野のバイオテクノロジー関連スタートアップの中から累計資金調達額トップ50社 (2024年12月時点) をピックアップし、カテゴリーに分類してご紹介します。

*国連連合広報センター “ 人口と開発"

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「農業」「素材」「食品 (発酵)」の注目スタートアップを紹介

 本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。

【6つの注目カテゴリー】

  • 農業
  • 食品 (発酵)
  • 食品 (その他)
  • 素材
  • 環境
  • 製造・解析プラットフォーム

 その中でも今回、「農業」、「素材」、「食品 (発酵)」のスタートアップを一部紹介いたします。
※以下の資金調達額累計は2024年12月時点の数値となります。

農業

バイオテクノロジーを農業分野に応用し、生産性向上と環境負荷低減の両立を目指す企業。気候変動、食糧増産の要請、農薬・化学肥料への依存など、現代農業が直面する課題に対し、遺伝子 (ゲノム) 編集や応用微生物学を基盤に、生物学的アプローチによる解決を試みています。

Inari
育種向けのシミュレーター付きゲノム編集ツール

Image : Inari HP

AIを活用した独自のゲノム編集プラットフォームによる、種苗の品種改良ソリューション。

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素材

主に工業分野素材の環境適合性を高める研究開発を行う企業。再生可能なバイオ資源を原料とするバイオマスプラスチックや、生分解性プラスチック材料の開発を通じて、プラスチックごみによる環境汚染という社会課題への対応を進めています。石油由来製品の代替として、産業用途での実用が本格化しています。

Samsara Eco
酵素によるプラの完全リサイクル技術

Image : ​​Samsara Eco HP

酵素による分解反応を活用した独自技術で廃プラスチックから生成する、再生プラスチック原料。

食品 (発酵)

微生物を活用して、発酵によりたんぱく質や脂質を生成する精密発酵技術で代替食品を開発。味わいや質感も本物と遜色ないレベルまで実用化されつつあり、食料供給の多様化と安定化を目指しています。資源効率や環境負荷低減の課題に対応した食品製造技術としても注目を浴びる企業です。

Formo
麹菌を発酵させて作る植物性の代替チーズ

Image : ​​Formo HP

天然の麹菌を発酵させて製造した、さまざまな種類の乳製品不使用代替チーズ。


 グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

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