※レポート本誌は、2025年2月に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。
ジャンシン(匠新)とは
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Image : ジャンシン(匠新)HP
2015年に上海で立ち上げられた、日系事業会社向けに日中オープンイノベーション共創を推進するアクセラレーターです。設立以来、業界ごとのイノベーション状況解説や現地スタートアップを招いたハッカソン、ピッチイベントなど数多くのサービスを通じて大企業とスタートアップのイノベーション実現を促進しています。
2024年のユニコーン企業1261社のうち中国発は162社で12.8%を占める
「日中イノベーションの最新動向とその注目事例」レポートでは、以下の内容をレポートとしてまとめています。
- 新興領域における中国企業の強みと特徴
- 欧米企業の中国企業に対するベンチャー投資事例
- 注目したい中国企業の日本進出事例
- 注目したい日中共創事例
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中国スタートアップ企業の資金調達の推移
投資件数は2015年以降ピークを過ぎ、落ち着いて来ており、年々減少傾向にあります。投資額は2014年の2123億元から、2018年には約10倍の1兆2906億元と大きく増加。ただしその後、中国のユニコーン企業の相次ぐ経営不振などの影響で中国のベンチャー投資が冷え込み、2019年は7532億元へと減少。ピーク時の2018年に比べて28%以上の減少を記録しました。その翌年の2020年から2021年にかけて、中国が世界で最も早くコロナから回復したということもあり、再度増加傾向を示しました。2022年以降は、投資額が一貫して低下傾向にある一方、投資件数は2024年に回復。投資1件当たりの平均投資額は2020年以降一貫して減少傾向にあります。
日中オープンイノベーション取り組み事例
ホンダ・トヨタ・日産 × BATH
2023年以前は、中国国内の自動車企業とインターネット企業が戦略的連携を締結もしくは強化することが一般的でした。例えば、ファーウェイは24年4月24日、自動車のスマート化ブランド「乾昆(QIANKUN)」を発表し、乾昆のスマート運転ソリューション「ADS3.0」をリリース。24年5月上旬までに、7社の自動車企業の計10ブランドの車種が、このソリューションを採用。ファーウェイによれば、2024年はスマート運転の大規模商用化元年に当たり、24年年末までに、50万台の車両に対して同ソリューションが搭載される見通しとなっています。
北京モーターショーを1つの象徴的な分岐点として、2024年以降は、中国合弁自動車ブランドもスマート運転や大規模AIモデルなどの分野で中国IT・インターネット企業との連携に取り組み始めています。近年の新エネ車の発展により、ガソリン車を依然として主力製品とする日系御三家企業も、中国市場において、BATHを代表とする中国企業との連携に身を乗り出しています。
中国では、インターネット企業が自動車産業に参入してきて以来、消費者の自動車購入習慣を変えただけでなく、自動車企業の文化やマーケティング形式にも変化をもたらしています。業界を超えた連携はすでに常態化しており、自然とスマートモビリティの領域をめぐるエコシステムの構築に大きな貢献をもたらしています。
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