TECHBLITZ編集部では今回「ブロックチェーン」関連の注目スタートアップや、その資金調達動向をまとめた「ブロックチェーン50」レポートを作成しました。“インフラ”、“レイヤー”、“決済”などに分類し、スタートアップと世界の協業事例を紹介しています。
※レポート本誌は、「BLITZ Portal」にて2025年6月にご利用企業向けに発刊しております。

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ブロックチェーン関連の概況

 ブロックチェーンは、ネットワーク上で発生した取引記録などのデータを”ブロック”単位でまとめ、過去のブロックと“チェーン”のように連結して保管するデータベースの一種です。ビットコインに代表されるブロックチェーンを活用した暗号資産は、2016年ごろに注目を集めたものの、黎明期ならではの不安定性から市場の期待は一度落ち着きを見せました。その後、2021年にはメタバースの普及への期待とともに、コピーや改ざんが困難なデジタルデータとしてのNFT(非代替性トークン)が注目を集め、デジタルアート作品の取引を中心にブロックチェーンが再び脚光を浴びました。しかし、メタバースの進展が期待を下回るとともに、ブロックチェーンへの関心もやや後退しています。一方、そのような状況下でも、暗号資産やブロックチェーンに対して積極的な投資を行うVCも存在しており、たとえば、Andreessen Horowitzは2022年に、ブロックチェーン分野に特化した45億USドル規模の第4号ファンドを立ち上げています。

 2025年現在、米国ではトランプ政権の政策の一環として暗号資産の普及が期待されており、それに伴い世界のブロックチェーン市場は拡大の兆しを見せています。2024年時点で市場規模は約312億USドルとされ、2030年には約1兆4,315億USドルに達すると予測されています*。これは、2025年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)90.1%という高い成長見込みを示しています。この市場成長の原動力のひとつは金融サービス分野であり、スタートアップへの投資動向からも、その期待感の高さがうかがえます。同時に、スケーラビリティ問題を解決するレイヤー技術の進展や、NFT取引を支えるプラットフォームなど、さまざまなソリューションも成長予想を後押ししています。

 本レポートでは、世界のブロックチェーン関連スタートアップの中から、2025年5月時点における累計資金調達額トップ50社をピックアップし、カテゴリー別にご紹介します。皆様の情報探索の一助となれば幸いです。

Grand View Research: Blockchain Technology Market Size, Share & Trends Analysis Report

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「インフラ」「レイヤー」「決済」の注目スタートアップを紹介

 本レポートでは下記注目カテゴリーを取り上げております。

【8つの注目カテゴリー】

  • インフラ
  • レイヤー
  • NFT
  • ゲーム
  • 金融サービス
  • 決済
  • 取引所
  • 開発・その他

 その中でも今回、「インフラ」「レイヤー」「決済」のスタートアップを一部紹介いたします。
※以下の資金調達額累計は2025年5月時点の数値となります。

インフラ

ブロックチェーンを活用したサービスを構築・運用しやすくするための基盤となるツールやサービス。これには、ブロックチェーンネットワーク上での基礎的な仕組みを定めるプロトコルや、ブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトサービスなどが含まれます。

LayerZero Labs
ブロックチェーンをシームレスに接続

image : LayerZero Labs HP

異なるブロックチェーン間の接続や資産の交換を可能にする、相互運用性プロトコル。様々なEVM、Solana、Move、TONといった相互ブロックチェーンに即座に拡張可能。単一のUIで比較的コストをかけずにクロスチェーン取引を行うことができる。

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レイヤー

ビットコインやイーサリアムに代表される標準的なブロックチェーン「レイヤー1」、そしてそのスケーラビリティ課題を解決するために開発された「レイヤー2」。その中には、プライバシー保護やセキュリティ強化を目的とした「ゼロ知識証明(ZKP)」を備えるレイヤーも登場しています。

NEAR
シャーディング技術を導入したブロックチェーン

image : NEAR HP

スケーラビリティと高速性に優れたプロトコルを特徴とするレイヤー1ブロックチェーン。ブロックチェーンネットワークのスケーラビリティと効率を向上させるシャーディング技術(ナイトシェード)を導入することで、迅速かつ安全に取引を記録できる。

決済

従来の法定通貨に加え、暗号通貨での取引にも対応する決済サービスが登場しています。なかでも、英国のRevolutや米国のMoonPayは、いずれも10億USドルを超える資金調達を実現しています。

Revolut
世界で利用される、英国発モバイル銀行アプリ

image : Revolut HP

230種類以上の暗号通貨の取引や送金・決済に対応する総合的なデジタル金融サービス。スマートフォンから友人にテキストを送る感覚で、ワンクリックで送金可能。また、グループ間での割り勘もスムーズに行える。国際送金も可能で、およそ20秒で相手側に着金するという。



 グローバルな技術トレンドの把握や、スタートアップ調査、事業アイデア創出といった場面で、本レポートが少しでもお役に立てれば幸いです。

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